魔法の花屋さん
作者: 夏姫 みの   2009年05月06日(水) 13時42分01秒公開   ID:GyHdRp8fZOM
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「ここは…?」

 私が見たのは(たぶん)二年ぐらい前の私だった。
 二年ぐらい前の私は、頭に包帯を巻いていた。自分の力で歩いてるけど、看護師さんが隣で歩いていた。私はどうしてこんなことになっているのか、わからなかった。二年ぐらい前のことなのに……覚えてないはずが無いよ!! と、私は、心の中でそう強く思った。

「大丈夫? お父さんとお母さんの名前、覚えている? そして自分のことも…」
「……はい、ぼんやりとですが。名前なら、だいたい言えます」

えっ?それって、あの頃の私…
                           記憶喪失なの?!


 私は信じたくなかった。むしろ、こんな夢が嫌だ。早く目が覚めてほしい!





そう思ったとき、私は目を覚ました。





何? あれは夢だよね。ぜ、全部、嘘に決まってるよね。もし、現実に起きていたら……!!





「いやぁぁぁぁああああ!!!!!!」





 私は頭を抱えて悲鳴をあげた。
信じたくないし、想像もしたくないよ、こんな夢。




私は一体、何を忘れていたの?





もしかしてこれが真実なの?






私は、頭がごちゃごちゃになってしまい、その時は




















もう、何も考えたくなかった。








⇒To Be Continued...

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