魔法の花屋さん
作者: 夏姫 みの   2009年05月06日(水) 13時42分01秒公開   ID:GyHdRp8fZOM
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私はうなずいた。その男の子は驚いた顔した。
 酷いと思うけど、これは本当のことだもん。本当に私、あなたのこと知らないもん。
 そう思ったとき、この店の店長、香さんが私に近づいてきた。


「るかなちゃん、用件は?」


シーンとした空気で、香さんは笑顔で言った。私は少し緊張して

「あっ、あのっ! 昨日、母がこの店に来たそうで、母に渡された物を…」

 私は持っている紙袋を香さんに渡した。香さんは手にとって「ありがとう」と、いった。

「るかなちゃん、お茶していく?」
「いえ、私はこれから仕事があるので、し、失礼しましたっ!

 そして私はくるっと背を向けて、すぐにお店を出て行って走った。仕事があるって嘘ついちゃったけど。
 




⇒To Be Continued...

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