魔法の花屋さん
作者: 夏姫 みの   2009年05月06日(水) 13時42分01秒公開   ID:GyHdRp8fZOM
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「るかな……?」
「えっ?」




第2話 きんせんかの悲しみ




 私と同じぐらいの年の男の子は、私にどんどん近づいてきた。なぜか私の心はドキドキしている。



その子のこと知らないのに。



「おい、るかな!! わかるか? 俺だよ?」

 私は黙ってうつむいた。男の子は、私の顔を覗き込んだ。

「どうしたんだ? るか…」


「あなたは誰? 誰なの? 私の名前は知ってるようだけど、私はあなたのこと、知らないの」


 私は顔を上げ、やや淡々と言った。お客さんはみな、私のほうを見てびっくりしていた。

「じ、冗談だよな? まさか本当に覚えてないのか……?」





⇒To Be Continued...

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