魔法の花屋さん
作者: 夏姫 みの   2009年05月06日(水) 13時42分01秒公開   ID:GyHdRp8fZOM
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 あの男の子…私とは別々の学校…。だけど、過去に何かあったはず。告白とか…あぁ! 今、思い出しただけでも…どうしたらいいの!!!



第4話 ピンクのバラの恋



……と思いながらも、今日も魔法のお花屋さんでお店を開いています。


「ふぁぁぁ……眠いよ」


 そういえばさっきのことを考えてたせいで、寝不足だったっけ。


シャララーン……。


店のベルの音がした。私が見たお客様は……


「あ、あの時の……薫さん、だったっけ? いらっしゃいませ」


 私はお辞儀した。薫さんは驚いた。あの時(第3話)に名前も言って無いのに自分の名前を覚えててくれたからだ。

「名前は覚えているんだな。ちょっと話があるんだけど」
「あ、うん。ちょっと待っててね」

 私はエプロンを脱いで、バックを持った。そして、薫さんと公園に行ったのだった。




「あの……聞いてもいい?」
「なんだ?」

私はごくっとつばを飲んだ。そして

「今から、二年ぐらい前の私…記憶喪失だったよね?」

私がそういったとき、男の子はおどろいた。

「ああ、でも……あれからあの時、ゆっくりと思い出してくれたんだ。オレのこと」

それから、一分ぐらいシーンとして……


「そうなんだ」


私は、ショックだった。これでもう、すべてがわかった気がしたからだ。


          記憶喪失


                        
             真実

                           
                                  夢―…。


「私ね、ここ最近、何か不思議なの」
「えっ?」

薫さんは驚いた。


「あなたのこと……思い出せたような気もする……」

 私は笑顔で薫さんにそう言った。薫さんはそっと、私を、抱きしめてくれた。嬉しかったんだろうな…私が、思いだしてくれて。





⇒To Be Continued...

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