魔法の花屋さん
作者: 夏姫 みの   2009年05月06日(水) 13時42分01秒公開   ID:GyHdRp8fZOM
【PAGE 10/21】 [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21]




第3話 アネモネの真実




―その日の夜

 今日は、お父さんとお母さんが珍しく夕方ぐらいに帰ってきた。お母さんは料理を作っている。今日のご飯は、私の好きなカルボナーラスパゲッティーだ。まあ、欲を言えば半熟卵がのってるのがいいよね!と、そんなことはどーでもいいから……。
 でも、あの夢は本当に現実で起こったのか、と私は気になる。今、三人全員そろっているから、ストレートに

「私って、記憶喪失になったことあったよね? どうして今まで隠してきたの?」


……って


「いえないぃぃぃぃ!!!」
「何が言えないの?」

 椅子に腰掛けて、新聞を読んでいるお父さんが、私に聞いてきた。もしかして、これってチャンス!?

「あっ、あのね、実は、その、き、今日のご飯のカルボナーラが楽しみだなーって思って言えなかったんだ
「そうか」

お父さんは新聞に目を移した。つか意味不明な言葉になった。

ああぁぁぁぁぁぁっ!!!言うチャンスだったのに…台無しだよ…。私ってバカだなぁ……。

私はため息をした。





⇒To Be Continued...

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集