魔法の花屋さん
作者: 夏姫 みの   2009年05月06日(水) 13時42分01秒公開   ID:GyHdRp8fZOM
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「あのさ…お父さん、お母さん」
「何?」


「私って、記憶喪失だったんでしょ? どうして何も言ってくれなかったの?」


私がそう言ったとき、お父さんとお母さんは驚いた。そしてうつむいた。

「えーっとね、ちょっと……ね、お父さん」
「あ、うん」

 私はうじうじしている二人に、少しムカッときた。早く言ってほしいからだ。そんなに言えないこと、かな?


「……何? 早く言ってよ」


 私が、そう言ったとき二人は黙り込んでしまった。もうだめ、我慢ができない。怒りがもう……!!
 そしてとうとうやってしまった。

「お父さん、お母さん! 言ってくれないんならもういい。……でも、隠し通してきたり、嘘ついてると

        この人は私のこと信じてないな

                     と誤解されるよ。……ごちそうさま」



私は自分の部屋へ行った。お父さんとお母さんは黙ったままだった。





⇒To Be Continued...

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