でこ・れーしょんっ!
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年10月11日(月) 14時30分47秒公開   ID:CWWU7A72x.k
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 長い休み時間、二十分の休み時間。私は学校の庭に行った。ここなら落ち着くのだ。心を静めることができる。


「らーーん!!」
「……せい


 ……今、最も会いたくない奴が来た。心を静めたいのに、余計できなくなってしまう。



またいつものように、絡んでくるだろうなぁー



と思ってた。でも今回はは違った。




「……らん、勝負しよう」
「は? 勝負??」



 勝負って何? なんなの??


「デコの勝負」
「え、今更……何?」


 意味わかんない。今日の星は全然違う。嘘じゃない、本気マジな瞳をしている。


「来月、川上かわうえさんが引っ越すでしょ? それで……僕はシャーペンをあげようと思っていて」
「だ、だから?」
「欄もなんかあげるんじゃないの? 川上さんに」


 私は少し考える。それと同時に戸惑う。急にどうしたのだろう? 今までそんな……勝負とか全然。
 とりあえず答えは数十秒後に出た。


「ぼ、ボールペンをあげようと思うけど」


テキトーに返事をした。星も「ふぅん」と言った。


「デコにちょうどいいじゃん。ルールは川上さんとクラスのみんなが審査員。それで、どちらかが多く票を集めたほうが勝ち。どう?」
「ま、待って!!」
「何?」


 待って待って!! 意味わかんないって!! だ、大体いきなり勝負とかなんとか言われても、わかんないよ。混乱するだけだし!! てゆうか、何で勝負したいの!?


「なんで勝負とか今更……?」
「だって……僕、決めたし」
「?」






「これで僕が勝ったら、君と付き合う」









はぁぁぁぁああああああああっっっ???!!!!!!






「ちょっ……。付き合うとか、なに勝手に言ってるの!? 私は絶対勝負しない!!」
「じゃあ君が勝ったら、別に僕と付き合うなりフッてもいいけど。勝負しないって言うんだったら、僕は君とお付き合いさせてもらうよ?」




 なにこれ、宣言しちゃってるって!! ……でも、すごい目力が半端無い。ううん、絶対勝つっていう感じのオーラがある。
 でも勝負を受けない限り、強引に付き合わされる……。そんなの嫌だ!! 勝負なんて嫌いだけど……




「やるっ!! 絶対!! ぜーーーーったい勝ってみせる!!」




私は高らかにそう宣言する。




「楽しみにしてるよ、欄との勝負。期限は今日から一ヶ月だから」






そういい残して、星は去った。





⇒To Be Continued...

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