でこ・れーしょんっ!
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年10月11日(月) 14時30分47秒公開   ID:CWWU7A72x.k
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「すごーい!! 虹色で綺麗!!」
「おおーっと!! レインボー!! そして赤のリボンパーツ!! これは元気が出てくるー!!」



 歓声と拍手が教室に響く。友達もらん、すごい!!」「最高!!」とか言ってくる。


石井いしい選手、これはすごいですね!! どうしてこのデザインを?!」
「姉が、これのデザインをして私がアレンジをしました。このデザインには、想いがこめられています。それは川上かわうえさんが新しいスタートを次の学校で切れますように……という願いをこめて
「わぁ……!!」


 川上さんも「わぁ……」って言って微笑む。「深イイ話だぁぁああ!!!!」「約二行で泣けるーー!!!!」という歓声が多くなってきた。深イイのか、よくわからないけど。



「それでは!! 審査を開始します!! よかったほうの一人に名前を書いてください!!」


 そう言って、私とせい以外に紙が配られる。




そして数分後。



「さて、結果を発表します!! 優勝は…」



 お願い……っ!! と私が思っている中、みんなは息をのむ。



























「優勝は石井 欄さん!! なんと水野選手と一票差で勝ちました!!」




















 え……うそ……!!!! 本当に……?!






「やったぁぁぁあああああっっっ!!!!!!」





 努力が報われた瞬間だった。お姉ちゃんにありがとう!!





「さて、石井選手。優勝おめでとうございます」
「はい。もう本当に、嬉しいです。努力が報われました」



 私は涙をうっすら浮かべながら言う。本当にそれぐらい嬉しいのだ。


「惜しかったですね、水野選手! カメラに向かって一言!!」
「負けたのは悔しいですが、楽しかったです。川上さんにもデザインは気に入られてよかったと思います」


星はそう言う。




「第一回目デコ勝負!! これにて閉会!! ありがとうございました!!」




盛大な拍手と川上さんの笑顔で、この勝負は幕を閉じた。




 川上さんはその後、私と星がデコったものを「次の学校で使うね」と満面の笑顔で言って、持ち帰った。






⇒To Be Continued...

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