ジュエルプリンセス 第11話〜第15話までの総集編
作者: 夏姫 みの   2009年09月12日(土) 12時45分46秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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―昼休み



 私が気分転換に、外をふらふら歩いていたときだった。この中学の庭に有紀くんがいた。


「あっ! 有紀くん!」


有紀くんは振り返って


「姫様」


と言った。









「へーっ、有紀くんって美化栽培びかさいばい委員なんだー」
「はい。たまに、この庭でうろついてるんですけどね。たまに、花とお話したりして」
「ええっ!? 花とお話ができるの?」

私はその言葉に驚いてしまった。花とお話ができるって花の声とか聞けるのかな……と私は思った。


「うん。今は『天気が良くて、気持ちいい』って言ってますよ」
「ど、どうして花の声が聞こえるの?」
「それは僕の宝石です。その力を少し使ってるんです。姫様も……たぶん、お持ちになれるのではないのでしょうか? この能力を」




えっ……? まだ、私の能力はあるってこと?





どうして知っているんだろう?





もしかして、有紀くんたち三人は記憶を消されなく、子供になったってことになるのかなぁ……?





そう思ったとき、チャイムがなった。

「あっ、じゃあね! 姫様!!」
「うん」

 有紀くんは、ほんわかな笑顔で手を振り、教室へ行ってしまった。私も急いで教室に行き、席に着いた。







 ブラックローズ学園。まるでゴシックな感じが漂っている校舎が目印である。そして、その教室に一人の少女の姿があった。


「妹がいるなんて最初は自覚できなかった」


その少女は鈴川 由梨すずかわ ゆりだった。由梨は自分以外、誰もいない教室に、一人呟く。


「一度だけでも、妹に会ってみたかったな……。あの記憶喪失だけは絶対になって欲しくなかったのに」


由梨が悲しげに言ったとき、扉が「ガチャリ」と音を立てて開いた。

「どうしたの? 由梨」
「哀瑠さま! どうしてここに…」
あの記憶喪失だけはなってほしくなかったんだろう? あの記憶喪失は









































いずれは死に至る病気だからね
























⇒To Be Continued...

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