ジュエルプリンセス 第11話〜第15話までの総集編
作者: 夏姫 みの   2009年09月12日(土) 12時45分46秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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 真っ白な保健室。そこはカーテンもベットも何もかも真っ白か透明。例えるなら純白で……天使が降りてきそうなトコロだ。


「たぶん、疲れがたまってるようね。日向くん、つきっきりでいてくれる? 三時間目が始まるまで。じゃあ、先生は職員室に行ってるわね」

「はい」

――保健室の先生はドアを静かに閉めていって、職員室に行った。

「桃奈達、遅いな……」




今頃、有紀を探してるのか?




 あ。もしかしてアイツら、「美化栽培で話し合いが急にあるかも」って言ってたっけ? だからだな……。


「よ……う」


目が覚めてないけど、叶氣が言う。



「叶氣は知ってるよな? オレらが未来から来た未来人みたいなモンだって。と言っても知らないか、叶氣は」



何もしゃべらない叶氣に、オレは話し続ける。



「オレ、未来では叶氣と結婚してるんだ。今まで隠し通していたことを叶氣に明かして、さ」



 ごめん……叶氣に隠し通していたのは叶氣やオレにとっても、すごい重大で大事なこと。








それは――






























































やっぱ、心の中でも言えない。






でも





「君のことが好きだよ」





オレは叶氣にキスした。












その時













「ごっ、ごめんなさいですわ! 美化栽培びかさいばいの急な話し合いがありまして……有紀も連れてきましたわ」
「姫様!? 陽くん、無事ですよね? 姫様は」

桃奈と有紀が息を切らしてやってきた。

「叶氣は無事だ。疲れが原因らしいけど。やっぱ、あの記憶喪失が関係してる」
「そうですか……」
「とにかく、予鈴が鳴るまでここにいよう」
「はいですわ」











誰かの口付け。






なんだか暖かい。






でも、






不安や悲しみが混ざってる気がする






そんな感じ






――有理ちゃん






消滅した貴方は、こう言ってた






「貴方は病気だけど、生きる希望をなくしちゃダメ。私と同じようには決して――」







ありがとう





私、なんだか思い出したの










前の私……









草柳 叶の時の頃と。








⇒To Be Continued...

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