いろいろダイアリー 夏姫の誕生日Special
作者: 夏姫 みの  [Home]   2009年07月28日(火) 20時14分15秒公開   ID:I3pQytENAQc
【PAGE 3/10】 [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10]





生徒会特別室にて



「陽の瞳ってさー」
「何?」
「赤いよねー」


そこから物語始まった。





[size=170傍にいて[/size]







「そーゆーお前だって、青いだろ?」

 まあ、ね。確かに言われて見ればそうだけど。でもさ、青い瞳の人はカナダ人(?)とかいるよね? 見たことのない人はわからないけど……。

「コンタクトしてるの? それとも充血?
「お前なー……」

 飽きれながら陽は言った。私は「冗談だよ」といいながら大笑いした。充血はまあ、適当に思いついただけであって、コンタクトしてるかなーとは前から思っていたけどね。

「でもさ、陽はこれで普段なんだよねー。不思議」
「……」

 陽は無口になる。今、陽にとっては読書の時間だ。邪魔したら悪いから、私は教室に戻る。

「じゃあね、陽。私教室に戻る―」
「待て」

何かあるんだろうか?



「な、何? 変なことしないでよ!!」




私は必死で言う。


「しないよ」


陽は本をパタンと閉じて言う。



「――いて」



へ? へ?



「なんて言ったの?」






「傍にいて」






え? え?


「で、でも読書の邪魔になると思うし…」
「大丈夫。やめたから」


 私にはなんかわかる気がしてきた。陽が、私にどうしても傍にいてほしいということが。でも、なんでだろう? 寂しいのか、な?



傍にいて


(その言葉が脳内で繰り返し再生される)





⇒To Be Continued...

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集