ジュエルプリンセス+クリスマススペシャル!
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年12月24日(金) 15時31分29秒公開   ID:CWWU7A72x.k
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「んなわけで、女性メンバーが全員賛成してるということなので、いいでしょ?」


 私がホワイトボードに「男性メンバーのダンス」と書きながら言う。だってもう、話し合うのが面倒くさい。疲れたもん。表には出て無いけど。


「……叶氣以外の女子生徒にに「愛してる」とか言えねぇ……」
「言わなくてもいいですよね? 姉さん」
「ダメ!! この中学の来年度の新入生を増やすためですわよ!!」


 その桃奈ちゃんの言葉に、みんな「え……」と言う。この中学の新事実。



「それ、本当なの? 桃奈ちゃん」
「そうよ、姫様プリンセス。……年々入学する生徒が減ってるの。だからこそ



モテモテ男性メンバーに任せて、女の子のハートをゲット作戦!!



ですわ!!」

「そのネーミングは……僕も受け入れられないです……」
「ああ。有紀と同意見」
「僕も」


 やっぱり否定する男性メンバー。やってほしいな……。別に私は他の女子生徒に「愛してる」って言ってもいいけどさぁ。
 あ、そうだ。愛してるで思い出した。

「ねぇ、陽。これやってくれると嬉しいんだけどな〜?」
「叶氣の頼みでも、これは絶対嫌だ」

 うわっ!! ホントに拒否ってる。つか陽が怖い。怖いよ。

「おにーちゃん!! これやってってば!! ねぇ!! ねぇ!!!!」
「嫌」
「有紀? 姉の頼み、ですわよ? 私も、もうすぐ卒業しちゃうのですから」
「いーやーでーす!!」

 男性メンバーが拒否ってる!! 全員そろって、ブラックオーラを放出しながら拒否ってる!!
 あ!! ちょっと待って。「みんな!! 聞かないとジュエリーチェンジの炎で焼き尽くすよ!!!!」って前に……!!!!!! そうだっ!!


「桃奈ちゃん、詩羽ちゃんっ!!」


 と、私は言って相談する。


「え、マジでいいの?」
「いいよ。ガンガンいって。特に詩羽ちゃんは」
「あら、愛のムチってことですわね?」
「うん、そういうことだよ」


 私はにっこりして二人に言う。後からわかるよ。


「男性メンバーの皆さん?」
「……誰がなんと言おうと、やりたくないけど」


 そうだよね。やっぱりそういうよね。だったら



「あら、そうなの。なら……



ジュエリーチェンジで強制にでもやらせようかしら?」



 桃奈ちゃんのグロくてグロくてグロすぎる表情!! さすがは超ド級のSな女の子、桃奈ちゃんっ!!


「じゃっ、戦おうか? オレもジュエリーチェンジして戦うから」
「望むところよっ!! 中庭で!!」
「たのしそ〜っ!! あたしも混ぜてー!!」
「詩羽、僕が相手する」
「おっけー!! おにーちゃん、詩羽たんマジ強いよぉーっ!!」
「別に」



と言って、四人は中庭に行ってしまった。
 てか私、そんな予定はなかったんだけど…………。




ど う し て こ う な っ た 。



姫様プリンセス……。どうします?」
「そうだね。もうどうでもよくなってきた。この会議。生徒会みんなでダンスしようかな」
「あ、それなら僕も受け入れられます」
「そうしよっか。んじゃ、帰ろう」
「はい」



そんな感じで、勝手に会議を進めて終わらせた。




ちなみにいつもは、こんな感じじゃないからね……。




会議……。





End





⇒To Be Continued...

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