ジュエルプリンセス+クリスマススペシャル!
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年12月24日(金) 15時31分29秒公開   ID:CWWU7A72x.k
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「今回の会議は学校の大イベントの一つである文化祭です。えー……っと。『生徒会で出し物を一つだけしてほしい』とのことで、急遽この会議を始めました」


 私はカバンからプリントを出して、読み上げる。みんなも事前に配ったプリントとシャーペンを持って「うーん」と考える。


「出し物かぁ……。劇とかダンスとかでいいんだよね?」
「うん。でも時間は10分だけしかないんだってさ。顧問から聞いたけど」


 私は胸ポケットから生徒手帳を取り出して、顧問からメモしたことを言う。「そうなんですか」と、有紀くんが言うと


「じゃあ私が意見出してもいいかしら?」


桃奈ちゃんがスッと手を挙げる。私は「どうぞ」と返した。



「ココはひとまず、男性メンバーに任せましょう♪」



桃奈ちゃんの一言に


「は?」
「え」
「なんでですか?」



と男性メンバーが?マークと、少し否定してるような口調で桃奈ちゃんに返した。


「え。でも、それじゃあ「生徒会の出し物」じゃなくなるよ」
「叶氣の言うとおりだけど。六人じゃないとダメだろ?」


 私と陽は口々に言う。生徒会の出し物って、六人じゃないと成り立たないんだけど……。
 でも桃奈ちゃんは目をキラーンとさせて


「別に「生徒会の出し物」だったら、なんでもいいのでしょう? だって「ステージに出る人数」は、プリントにも書いていないじゃないですか。裏方役で女性メンバーが何かをしたら、完全たる「生徒会の出し物」になるでしょう? 違います?」


 桃奈ちゃんの、この言葉には誰も言い返せなかった。私も「確かに……」と言う。詩羽ちゃんも「ステージに出る人数は何人でもいいとすれば、そうだよね」と言う。


「そ、それって単に女性メンバーが楽したいだけでしょう?!」
「あら、そんな風に捕らえていたのですか? じゃあプラスに考えて見ましょうよ。


いつかの短編で男性メンバーの活躍が増えるということですわよ?」




 これがトドメの一言となったのだろうか。私と詩羽ちゃんは「おぉーっ!!」と言って、もう賛成という態度だ。
 しかし男性メンバーは、いまいち納得がいかないらしい。迷っているのだろうか? 「うーん」とうなっている。


「じゃあ、百歩譲って僕たちがやるということになったら、どんな出し物をするの?」
「ついに来ましたわね!! この質問!!」



「うふふ」と言い、深呼吸をする桃奈ちゃん。そしてソファーから立ち上がり





「アイドルグループ見たく、ダンスをしてもらうのですわ!!!!」





「はぁぁぁぁぁぁああああああああああああ?!!!!!!!!!!!!!!」
「え、え、えっ??」
「………………嫌だ」



 詩羽ちゃんは「うん。いいかもね、それ」とニコニコして言う。


「でしょう? でしょう? 裏方で女性メンバーがメイクや衣装を担当するのよ! 照明は顧問の先生に頼みますわ!! これで、ちゃんとした「生徒会の出し物」になりますわよ!!」
「うんっ!! とてつもなくいいねっ!! それ!!」


私を含め、女性メンバーはキャッキャッと言ってるけど

「おい!! 勝手に会議進行するなって!! まだ「やってもいい」なんて一言も言って無いし!!」
「そうですよ!! だ、大体……姉さんにメイクとか任せるとどうせ



女装とかあーゆー感じになるでしょう!!」




 有紀くんの一言でみんな固まる。男性メンバーは、その一言でぼーぜんとしていた。


「あ、あれ? 桃奈ちゃんは、そんな方針でいこうと思ったの?」
「いや違いますわ……。普通に男性アイドルグループとしてやろうと思いましたのに」
「だよね。だって、逆に男性メンバーが女装して出てきたら有紀先輩以外、気持ち悪いし。誰も目を隠すってwwww」



 女性メンバーは「あはは……」と苦笑した。男性メンバーは少しホッとするが、でも頑固否定していた。





⇒To Be Continued...

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