ジュエルプリンセス 第6話〜第10話までの総集編
作者: 夏姫 みの  [Home]   2009年09月05日(土) 11時41分54秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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「貴様、何者だ!」

 陽が私に、めったに見せない感じで怒っていた。桃奈ちゃんや有紀くんも、私のボディーガードみたいに私の前に立った。

「久しぶりね。日向 陽ひなた よう空上姉弟そらかみきょうだい

 そう言った女の子は、ゴスロリっぽい服に、黒い長めの髪のツインテール、とても綺麗な緑の瞳だった。そして私は思った。









理由は誰かに似ているから。









あの緑の瞳、あの顔つき









私が知っている誰かに――……。








「有紀、桃奈、行くぞ!!」
「はいっ!」

 有紀くんと桃奈ちゃんが同時に言ったときだった。有紀くんと桃奈ちゃんと陽が天然石っぽい物を持った。



「宝石の秘めし力! 今、私たちの前に目覚めて(ろ)!」



と、3人同時に言ったとき、陽は赤い光、桃奈ちゃんはピンクの光、有紀くんは緑の光を放った。


「ファイアオパールッ!」
「ラブリーローズクォーツ!」
「リーフグリーントパーズ!」




…………? こ、これ、ヒロイン漫画? それとも現実? 陽たちが…





変身しちゃったよ!!!!!!!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)





「じゃあ、私も。……黒き闇の宝石の秘めし力! 今、私たちの前に目覚めなさいっ! ジュエリーチェンジ! ブラックオニキス!!」


「桃奈は叶氣を、オレと有紀はあいつを……」
「ええ!」

陽が桃奈ちゃんに指示を出した。

「姫様、逃げま…」
待って。この戦いを見たい」


 私は逃げない。とにかく宝石の力――ジュエルパワーというのを、この目で見てみたいから。

「ファイヤボールッ!」

と、陽が言ったとき、火の玉が女の子に向かってきた。女の子は少しニヤッとして

「ダークミラー」

と言った。なんと、その火の玉が陽たちに跳ね返ったのだ。

「リーフガードッ!」

有紀くんがバリアーを張った。女の子は黒い笑みを浮かべた。

「なかなかやるわね」
「ええ。これぐらい当然です」
「ナイスッ! 有紀」

桃奈ちゃんが言った。


「……じゃあ、これならどう? ブラックチェーン!」


その瞬間、黒色に染まったチェーンが2人を巻きついた。

「身動きが…」
「取れませんっ!」



そんな……!! このままじゃ、やられちゃう!! どうしたらいいの?





私は半分パニック状態になる。その時






――助けたいの?







私の心から、誰かに似ている声が響いてきた。落ち着いた声だった。



うん。あの2人を助けたい!!



私は心の中で言う。



じゃあ、私と一緒に言って、「紅い綺麗な薔薇の力、私の目の前に現れて」



うん……!!




「桃奈ちゃん、私――……戦う
「ええっ!? 姫様? あの力のことはお忘れになったんじゃ…」



「今、思い出したの……!!」



行くよ!! 心の声






「紅い綺麗な薔薇の力、私の目の前に現れて!」





その瞬間、真っ赤な紅い光を私は放った。





「ジュエリーチェンジッ! ローズルビー!!」




⇒To Be Continued...

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