ジュエルプリンセス 第21話〜第25話までの総集編
作者: 夏姫 みの   2010年08月12日(木) 02時35分31秒公開   ID:EfKkt8r5tdY
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 まわりが真っ白な光の世界に、二人は宙に浮いていた。哀瑠は白いワンピース姿になって、叶氣はムーンストーンのジュエリーチェンジのままだ。



「なんて暖かい光なの……」



 正気に戻った哀瑠は驚きながらも言った。そしてどこもかしこも「白」の世界に圧倒されていた。



「そうですね。闇が……消えたからでしょうかね?」



 叶氣は言う。哀瑠はにっこりとして笑った。その微笑みは……まるで、天使みたいな微笑みだった。今までの悪魔みたいな笑みじゃなくて、ちゃんとした本来の笑顔を取り戻した。


「さあ、帰りましょう。元の場所へ!」
「そうですね」


 哀瑠は少し寂しげに言った。その時の叶氣は、元の場所に戻ることだけで精一杯で疑問には思わなかった。
















しばらくして哀瑠たちは眩しい光から戻ってきた。その直後に





ドサッ……




と、音がした。信じたく無いが










哀瑠は倒れたのだった。









「あ、哀瑠様っ!!」


素早く由梨は、哀瑠の元へ行った。


「もう、私もここまでよ。由梨……」
「そんな! 消えちゃダメです!!」


由梨は哀瑠の手を強く握る。



「由梨。未来人は、いつか消える運命だと知ってるでしょう。由梨や貴方たち生徒会も……」
「哀瑠……様」


一筋の涙をこぼす由梨。







「また、会いましょう。由梨。さよならじゃなくて、また……」







最後にそう哀瑠は言った。そしてすうっ……と消えていった。そしてチカチカした光が飛び散る。


「哀瑠さ、ま……」


由梨がそう小声で言ったとき、由梨も
















倒れた。







「由梨ちゃん!!」




――ジュエリーチェンジを解いた私は由梨ちゃんに近づいた。



「哀瑠様の言う通り……ね」



由梨は涙を流して言う。


「由梨ちゃん。消えかかっているよ!!」


私は言う。もう足から由梨ちゃんは消えかかってるのだ。まるでおばけみたいな。




「そうね。未来人は消滅する運命よね。最後に






貴方たちと一緒に戦えて、よかったわ……









由梨ちゃんは星が綺麗な夜に、フワリと一人消えていった。







⇒To Be Continued...

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