ジュエルプリンセス 第21話〜第25話までの総集編 | |
作者: 夏姫 みの 2010年08月12日(木) 02時35分31秒公開 ID:EfKkt8r5tdY | |
第24話 決戦と消滅 「ジュエリーチェンジ! ムーンストーンエンジェル!!」 叶氣の新しいジュエリーチェンジは、後ろに天使の羽みたいなのがついていて、レオタードみたいなふわふわっとした白い衣装だ。そして、青白く光るムーンストーンのペンダントみたいなのがある。 「すごいわ……」 由梨は言った。陽たちも、叶氣たちをただただ見るだけだった。 「うっ……!! 眩しい……」 叶氣はその天使のような羽で羽ばたき、哀瑠に近づく。そしてこう言う。 「貴方が弱いのは光。そして、何を悲しんでるの? 何が原因なの? どうしてこんなことになったの?」 かってに口が動いた。叶氣は「何を言ってるの?」 と自分で言い聞かせてるが、口はそれを無視している。 哀瑠は叶氣の顔をただじっと見つめていた。目が離せないのだ。そらしたくても、そらせないというオーラが、そのときの叶氣にはあった。 「いつも孤独で寂しかったの? だったら、周りにたくさん人がいる。由梨ちゃんや、貴方の周りにいる生徒たち……」 叶氣は目を閉じて言った。 (勝手に口が動いて、なんか変だけど……そのとおりな気がする) 叶氣は思った。 「や、やめろ! それ以上言うな!!」 「たす……けて……。私を……」 かすかにだが、正気の哀瑠の声がした。叶氣は続けた。正気の哀瑠さんを助けるために。 「本当は、貴方はすごい優しい女の人だったんでしょう? でも、あまりにも綺麗過ぎて、みんな近寄らなかったんだよね。……つらかったね、寂しかったね」 叶氣は優しく、全てを諭すように言う。気がつくと、哀瑠は泣いていた。 「貴方の闇は孤独に包まれた寂しい闇」 この言葉だけはまるで、有理と言っている感じがした。その言葉に、陽たちは圧倒されたようだった。誰一人すら、言葉なんて出なかった。いや、言葉なんて出ない。そして目が離せない。 「貴方の闇を晴らします!! ムーンフラッシュ!!」 叶氣がそう言ったとき、光は哀瑠の方に飛んでいった。そして光は哀瑠を包む。 「ま、眩しいですわ!!」 「すごい光だ……っ!!」 陽たちは目をつむって光のほうに手をかざす。 叶氣は宙に浮いたままで、光のほうへと向かう。叶氣と哀瑠だけは眩しいとは感じない。ただ感じるのは 闇が消えたということだけだった。 ⇒To Be Continued... |
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