ジュエルプリンセス 第21話〜第25話までの総集編 | |
作者: 夏姫 みの 2010年08月12日(木) 02時35分31秒公開 ID:EfKkt8r5tdY | |
「っ!!」 哀瑠の攻撃で由梨の血が一滴、ひざから出る。 「!!」 陽たちは、ただ見ているだけだった。戦おうとしても、哀瑠の金縛りみたいなもので動かない。 「アメジストクリアバタフライ!!」 命中はしたが、全然効いてないようだ。 「それじゃあ全然だよ。由梨」 「わかっている!! それから……!!」 「あの子ももうじき目覚めるはず」と、いおうとしたが途中でやめた。 由梨の予想は、見事に当たっていた。 *** 「…………!! 叶氣ちゃん!! 出口を見つけた……!! 私に捕まってて!! 行くよ!!」 「うん!!」 視界がどんどん真っ白になっていく。迷う前と同じく。 しばらく経って目を開けたその瞬間、叶氣の目の前の景色は一変とした。そして、さっきまで一緒にいた有理もいない。 それに、叶氣はなぜかジュエリーチェンジをしていた。しかも、全然見たことも無いジュエリーチェンジだ。それからなんだか胸騒ぎがするのだ。そして男の人と女の人がいた。 「本当に、覚悟はできているんだな? ……みんな、絶対引き止めるぞ」 「わかってる。皆、私をひきとめるのはね。でも私は宝石の姫様。宝石の世界を守ることなら……それでもいいわ」 声は、叶氣と誰かに似ていた。 気になった叶氣は、その人たちのほうに走っていった。 「あのっ! 姫様って…」 間近で見るとすごい綺麗な女の人だ。叶氣に結構似てるのだ。 「そうよ、私のこと。そして 貴方のこと」 通りで似てると思った。もう一人の叶氣――過去の叶だ。 「君が子供になった叶だな?」 「はい。く、草柳 叶……氣として「今」と言う世界にいます!」 やっぱり、間近で見るとかっこいい。陽に結構似てる。 叶氣は 「……そう。今は、哀瑠との決戦をしているのね」 「なんでわかるんですか?」 叶氣は目を見開いて驚いた。 「その格好をしていればわかるわ。早く行かなきゃね。皆、貴方を待っているわよ」 「え……」 大人びた私にトンッとやさしく背中を押されたとき、視界がどんどん真っ白になっていった。響くのは声だけだ。……最後に大人びた叶氣は 「また、会える日までね」 と優しげな声で言ったのだった。 「!!」 叶氣は目がパッチリと覚めた。そして、とっさに立ち上がった。……叶氣自身でもわからないが、体が勝手に動くのだ。まるで機会みたいに。 「光の魂よ今、その強さを我に示せ!!」 と、叶氣は言った。陽たちは叶氣の声に驚いた。 「ジュエリーチェンジ! ムーンストーンエンジェル!!」 これが有理ちゃんのくれた力……?? ⇒To Be Continued... |
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