我らザ☆ドラえもんズ 擬人化学園パラレル
作者: なぁび   2009年08月31日(月) 22時10分14秒公開   ID:sw0xlSukK4E
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 緊張した面持ちの新入生が、並んでいた。


 「――…まだ2組はそろわないんですか?」

 時刻は8時41分。
 未だに新入生はそろっていなかった。



 「どうやらドラリーニョも同じ学校のようですね。ほら、先生の横に立ってます」
 「本当だ。あとはキッドとマタドーラさえそろえば…」

 王ドラが、隣のドラえもんと話をしていた。
 ドラニコフの後にドラえもんもやって来て、体育館に来てみたらドラリーニョがいて。

 「おー王ドラにドラえもんじゃん!」

 急に背後から声がしたかと振り返れば、エル・マタドーラが立っていて。

 「マタドーラ! 遅いじゃないですか! そのまま遅刻すればよかったのに」
 「…お前変わってねーなぁ。小学生の時から」
 「マタドーラ、ずいぶん身長が伸びたね」

 ドラえもんの言う通りだった。



 小学生時代は特に目立って背が大きいものはいなかった。

 けれども今、目の前に立っているマタドーラは、軽く170センチ、いや180センチも越えているかもしれない。

 それに比べて王ドラの小ささときたら。最近測ってはいないが、150センチ代、少なくとも160センチは超えていないだろう。

 「王ドラは…普通に可愛くなったよな」
 「な…に、変なこと言ってるんですか!」

 急にマタドーラがさらっと笑顔で言うものだから、王ドラは真っ赤になってしまう。

 「変なこと? 別に、そう思ったから思ったことを言っただけで。あとドラリーニョも可愛くなったと思うけど」
 「…マタドーラは、カッコよくなったね」

 それまで黙って会話を聞いていたドラニコフが言った。

 「ドラニコフも背でかくなったな! 小学生の時は俺らの中で小さい方だったけ…」

 『ただいまより、入学式を行いたいと思います』




 その年の新入生が全員そろわないまま、入学式は行われた。







⇒To Be Continued...

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