我らザ☆ドラえもんズ 擬人化学園パラレル
作者: なぁび   2009年08月31日(月) 22時10分14秒公開   ID:sw0xlSukK4E
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 我らザ☆ドラえもんズ 学園パラレル 〜再開の日〜 




 桜吹雪の舞う、今の季節は春。そして4月。



 ちょっと大きめのブレザーに可愛らしい顔立ち。長めの髪の毛は後ろで三つ編みにしている。
 外見から真面目な性格を漂わせているワンドラは誰よりも早く新しい教室に足を踏み入れていた。

 今日は入学式。
 去年までは中学生、すなわち義務教育だったが、今年からは全てが自己責任となる。



 不安はたくさんあった。


 ちゃんと授業についていけるだろうか?

 テストで赤点を取ったりしないだろうか?

 新しい環境にちゃんとなじめるだろうか?



 王ドラは頭をぶんぶんと振った。

 ――初日から、私、何考えてるんでしょう…?

 気持ちを落ち着かせるために、王ドラはカバンから文庫本を取り出す。
 と、その時ふと視界に人影が映った。



 「…あ、貴方はもしかして」

 もう春だというのに、その少年は青いマフラーで鼻まで覆っていた。
 それでも寒そうに身を縮めている。

 王ドラはこの少年に見覚えがあった。



 「ドラニコフじゃないですか! お久しぶりです」
 「…久しぶりだね、王ドラ」

 寒さが大の苦手で常に無口なドラニコフだった。小学校以来の再会だ。

 「ドラニコフもこの高校に来たんですね。元気してましたか?」
 「…うん」

 ドラニコフは短く答えると日光の暖かさを求め、窓際へと移動する。





 王ドラは不安もいっぱいだったが、半分楽しみもあった。




 それは友達との再会

 小学校は一緒だったみんな。けれども中学校に上がる時にばらばらになってしまった。


 内心、みんな淋しかった。けれども



 「いつか絶対に会おうね!」



 この言葉を胸に、今までそれぞれ頑張ってきた。

 でも、結局中学校にいた時は会えずじまいだった。



 「ドラリーニョとか、キッドとかも一緒だといいね」

 日光に目を細めながら、ドラニコフが呟いた。

 「ですね。みんな変わってるでしょうね」









⇒To Be Continued...

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