響き渡る旋律 04 特訓
作者: 李兎   2009年07月12日(日) 20時29分33秒公開   ID:ewhJdwHk.MU
【PAGE 4/6】 [1] [2] [3] [4] [5] [6]



-流依and咲夜or景都-

「ここって咲夜の部屋?」
「おお!」
「なんで景都の部屋じゃないの……」

「やっぱり私の部屋が良いよね?けどあの馬鹿が……」
「俺のせいにすんじゃねぇよ!」

「ねぇ咲夜?貴方が私に逆らえると思ってるの?」

「始まったね喧嘩。せっかく二人は付き合ってるのに……」

こう見えても咲夜と景都は小学校の頃から腐れ縁だった。
いつも喧嘩をしていた。


「貴方はやっぱり私に逆らうんだ」

そう言って景都はポケットからナイフを取り出し咲夜の服を斬りつけた。
ナイフはキラリと光っていた。

「すいませんでした!咲夜様!」


「ねぇやろうよ」
「そうね二人でやろうか流依ちゃん」
「分かった」
「流依ちゃんはベースをやったことある?」

「私は音楽は嫌いだったから……先生が嫌いだった」

「大丈夫。音楽が嫌いだって出来るから。頑張ってみよう?」
「うん」

「俺も一応教えるぜ!」
「仕方ないから教えてもらってあげる」







ベースのギター同様に優しい旋律を奏でていた。
1音1音を大切に弾いていた。
これを一音入魂と言うのだろうか。






「これからも頑張ってね」
「もう終わり?」

「お前ならもっとやればもっと上達すると思うぜ」
「頑張ってみる」







一音一音を大切に。
頑張って。私達も負けないから。




⇒To Be Continued...

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集