響き渡る旋律 04 特訓
作者: 李兎   2009年07月12日(日) 20時29分33秒公開   ID:ewhJdwHk.MU
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-流音and愛華-

「何で人ん家に愛華の部屋があるの」
「不便だからだよ♪流架とお母様が許してくれたの」

お母様とは流架と流依と流音のお母さんだった。

誰にでも優しく微笑んでいた。
たとえ会えなくてもメールをしてくれたり、ご飯を作ってくれたり。

みんなにも尊敬されていた。

「お母さんが許してくれたならいいよ」

「じゃあ流音ちゃんはギターをやったことある?」
「あるわけないじゃん。私はテニス部だし」
「確かダブルスだっけ?」
「うん」

流音と流依のダブルスは半端なもんじゃない。兎に角強い。
全国NO.1は小学校の頃から当たり前だった。
大会も必ず金賞。

二人でいつもいろんな事をやってきた。


「大丈夫だよ流音ちゃん。バンドでも一緒だからね流依ちゃんと♪」
「うん」

「まずは弾き方を教えるね――――」








流音は凄かった。
暗記力や記憶力が。
愛華が言ったことを一回で覚えて旋律を奏でている。







「凄い!!流音ちゃんもう完璧だよ♪」
「そう?」
「これからも頑張ってね♪」
「りょーかい」






たとえ離れていても心は繋がっているから、
これからも優しいくて美しい旋律を奏でてね。






⇒To Be Continued...

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