ジュエルプリンセス 第0話〜第5話までの総集編
作者: 夏姫 みの   2009年05月24日(日) 09時43分04秒公開   ID:EfKkt8r5tdY
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そして月日は流れ一ヵ月後。草柳家に電話の音が響く。




プルルルルルルル……。














「はい、草柳くさやなぎですが」
「叶氣ちゃん。……今まで有理と仲良くしてくれてありがとう」

















えっ? えっ? どうゆうこと? 病気で死んじゃったって―…










「えっ……そん…な。じ、冗談です、よね」


 私は電話を切ってしまいたいぐらいだった。だって、これ以上聞いてると泣きたくなる。

「あ…ハイ。ハイ…っ」



プッ……ツーツー……。





私は自分に部屋に行って大泣きした。





その時、思っていたことは



                 ―悔しくて



                              悲しくて―…




それだけだった。もう、こんな現実は信じたくなかった。




有理ちゃん……有理ちゃん……。




中学校も一緒だって言ってたよね? どうして。










ど う し て 。











――数日後


 私は過去のノートをパラパラパラー…っとめくっていた。もう必要がないから、ダンボールに入れようとした。その時。

「何これ。手紙?」

 青色の算数のノートをめくったときだった。細長い白い封筒が床に落ちた。差出人は書いていないので、開けてみることにした。開けた瞬間、私は驚いた。その手紙の相手が……



『大好きな叶氣かなきちゃんへ

 この手紙を読んでるときは、もう私はこの世にいないかな? 私がいつかこの世を去ることを言おうとした。けど、言えなかった。大好きな叶氣ちゃんに心配かけたくなかったから。
 叶氣ちゃんは、私にいろんな……ううん、たくさん、いっぱい思い出をくれた。毎年二人で夏祭りに行ったこと、修学旅行、運動会……数え切れないほどの思い出をくれたね。ありがとう。

           そして

                      叶氣ちゃん、私は貴方を素敵に思います。


 これからもずーっとすーっと、叶氣ちゃんを見守ってるよ。         有理より』




「有理ちゃんのバカっ……! 言わないほうがすごく…心配するじゃない…っ……」


私はその手紙を震える手で持ち、また、あの時と同じように泣いた。そして






中学生になるこの春、一人の少女が天国へと旅立ってしまった――……















⇒To Be Continued...

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