ジュエルプリンセス+11 中学一年生の五月一日。
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年08月23日(月) 14時54分45秒公開   ID:pKbqOpuK9mo
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「ただいまー」



 と、言ってもシーンとしている。……それもそのはず。




 私には有理ゆうりという妹がいた。けれど顔は一回だけしか見たことない。






でもその妹は中学の入学前に、この世を去った。






それから父は会社で夜遅くに帰ってくるし







母は去年の五月一日に病気で、この世を去った。







 特訓が開始される日は五月一日。母の命日とぴたり、重なっている。




お母さん、って今でも言いたかったな」




 私は、母の仏壇の前に座る。写真は飾られてないけど、リビングに家族全員写っている写真が飾られている。




「特訓が開始される日、五月一日なんだって。応援してね」




そして拝む。





 同じく妹の仏壇の前にも座る。




有理ゆうり、あなたが言っていたジュエリーチェンジができるかもだって」




 同じように拝む。




拝んだら私は、リビングに行った。






⇒To Be Continued...

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