ジュエルプリンセス+11 中学一年生の五月一日。 | |
作者: 夏姫 みの [Home] 2010年08月23日(月) 14時54分45秒公開 ID:pKbqOpuK9mo | |
「すごい! 由梨!! ジュエリーチェンジするの!?」 ホントでかい声で私の友達、 そんなあすきがジュエリーチェンジを知ってるとは意外だ。 「声が大きい!! ……っていうか、知ってるの?」 パッとあすきの口を手でふさぐ。あすきは口が軽いのだ。「秘密」と言っても、すぐバラしてしまうことが多い。 「ええ。なんと言っても綺麗で可憐で……日舞みたいなものよ! ジュエリーチェンジって意外と有名だけど、伝説――までしか語られてないわ」 「そうなの?」 そんな伝説の力に私は選ばれたんだ……。後になって、すごいと思う。今まで全然すごいとは思わなかった。 「でも、あくまでも伝説でね。由梨が出来るなら、生で見たい!! 今度見せてよ!!」 「あのね、これは遊びじゃないのよ。日舞だって、遊びじゃないでしょう?」 「そりゃそうだけども……でも気になるじゃない!! 伝説の力とか」 はぁ……。あすきのテンションには毎回ついていけない。この状況からして、あすきは日舞やってるとは思えない。 「でも、そんな人が身近にいるっていいよね」 「え?」 私はあすきの言っている意味が、わからなかった。 「そんな人が身近にいるって、縁があるだけでもすごいと思うの。有名人とか芸能人と友達、みたいな。由梨は伝説の力を持っている。だからそんな人と友達っていう縁があるだけでもうれしい」 笑顔で、あすきはそう言う。……言葉が出ない。 そのとき、チャイムが鳴った。急いで私とあすきは席に着く。 (身近、か……) ⇒To Be Continued... |
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