ジュエルプリンセスMiracle 第15話 夏休みの返事
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年07月28日(水) 10時39分21秒公開   ID:pKbqOpuK9mo
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生徒会室。


 今日も副会長のようがいない生徒会だ。当分いないが、陽がいない環境に慣れない。いや、誰もがその環境に慣れるのが嫌だと思っている。特に叶氣かなきは。


「えっとー。今日は副会長二人で…」
「副会長は私だけですわよ、姫様プリンセス
「あ、ごめん! つい癖で……仕切りなおして、桃奈ももなちゃんは新年度の生徒会目標についての資料を取ってきてほしいんだ。確か3Cの担任が預かってるはず。お願いできる?」
「ええ。わかりましたわ。では、今すぐ取ってきます」


 桃奈は叶氣から指示を受け、ドアを開けて職員室に向かった。


「えっと他は無い、かな。……無いね。よし、じゃあ今日も頑張ろう」


叶氣は笑顔で言う。そして桃奈が来るまでソファーに座って待つ。


日向ひなたくん、今日も来ないですねー」


有紀ゆうきが心配そうに言う。


「今、こんな状況だし来れるわけないもんね。……もういなくなって、そろそろ一ヶ月とか二ヶ月ぐらい経ったかなぁ」


叶氣は寂しげに言った。それを隣で見た詩羽しう

「そだね。日向先輩は記憶喪失みたいなものだし。もうこんな現実いまは嫌だなぁ。空気が重いし暗いし、寂しいしーっ!!」

 詩羽の言うとおりだ。誰もが皆「寂しい」と思ってる。そして、こんな現実は嫌だと思う。その時、ドアを開ける音がした。きっと桃奈だろう。


「資料を持って来ましたわ。さあ、仕事を片付けましょう? ……日向くんがいないのは、私自身も残念な事です。でも「今」を頑張らないとダメですわよ。なかなか慣れない環境でも、頑張らないといけないのですわ。……いつか彼は戻ってくる。今はそう信じましょう」


 桃奈は言う。……こう言ってる桃奈自身も残念に思っていた。もう時期、陽たちは卒業だ。そして一緒に卒業式を迎えられるか、桃奈は心配だった。今でも心配している。


「そうだね。信じないとダメだよねっ!! 慣れない環境だけど、んでも絶対に乗り越えたら光はあるっ!!」


 詩羽はソファーから立ち上がって、明るく言う。


「そうですね」


有紀は笑顔で言う。しゅうもうなずく。


「うん。頑張らないといけないね」


叶氣は言う。


「さぁっ!! 仕事をやりますわよ!!」


桃奈が仕切りなおし、生徒会全員で仕事をやった。





⇒To Be Continued...

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