ジュエルプリンセスMiracle 第9話 失った記憶
作者: 夏姫 みの   2010年02月28日(日) 15時27分13秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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 ブラックローズ学園 旧校舎にたどり着いた五十嵐いがらし兄妹。しゅうは元 ブラックローズ学園の生徒だったので何度か来たことはあるが、詩羽しうは初めて来る。

「ココが元 お兄ちゃんが通っていた学校かぁ。なんだかゴシックなお城みたいだね」

 詩羽は感想をもらす。ぽかーんと詩羽は旧校舎を見上げている。黒がベースとなっいて、ゴシック&ゴージャスな旧校舎だ。

「とにかく入るよ。詩羽」
「あ、待ってよっ!!」
「え?」

詩羽は真剣な瞳で言う。秀は詩羽がいつもと違う反応に少し驚いた。


「……気をつけて、お兄ちゃん。邪悪な気配があるよ……」
「!!」


 詩羽は目を閉じる。そして目を開けた時、目が氷の色みたいに光っていた。太陽が詩羽を当てているから見えてるのではなく、本当に光っている。

「詩羽。もしかして…」
「これはあたしの力だよ。慎重に行こう」
「わかった」

五十嵐兄妹は恐る恐る旧校舎に入っていく。
 中は意外と綺麗だった。そして高い本棚に沢山の本がある。大半が辞書みたいに分厚い本で、英語で書かれている。
 一階を見たら二階へと五十嵐兄妹は階段で上る。階段も綺麗だった。そして二階も一階と同じ風景だった。だが邪悪な気配は、だんだんと強くなってくる。
 そして三階。こちらもまた、一階や二階と同じ風景だった。が、しかし。驚くことに大きなドアがあったのだった。

「このドアから、すごい強い気配がするの」
「本当?」
「嘘じゃないよ。本当」

ヒソヒソ声で五十嵐兄妹は話す。


「行くよ……!!」


詩羽はドアを






バンッ!!






と開けた。






































「ウソ……」
「え……」





五十嵐兄妹は呆然と立ち尽くすばかりだった。二人が見た光景は…




















































紛れも無く、陽と鳴課だったから。








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⇒To Be Continued...

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