ジュエルプリンセスMiracle 第6話 明かされていく謎 〜前編〜
作者: 夏姫 みの   2010年02月03日(水) 22時18分56秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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――空上家


「お、おじゃましまーす」

 叶氣かなきは緊張しながら言う。空上姉弟そらかみきょうだいの家に来たことはあるが、今まで溜め込んでいた謎を話すと言うので余計に緊張する。

「おっじゃまっしまーす!!」
「おじゃまします」

詩羽しうは張り切って言う。しゅうは、その反対だ。2人は初めて空上姉弟の家に来る。

「ただいまですわ」
「ただいまです」

桃奈ももな有紀ゆうきは言う。

「あれ? 誰もいないよー?」
「ええ。私の両親も共働きなんで。確か今日は休日出勤でしたわ。さっ、上へ」

桃奈は言う。そして叶氣たちは桃奈に案内されながら、階段で上へ上がった。


「さて、こちらですよ」



ガチャ……。



「おおーーーっ!!!! 桃奈先輩、こんな可愛いお部屋にいるんですねーーー!!!!」


 詩羽は瞳を輝かせて言う。確かに桃奈の部屋は女の子らしい。棚や机、ベットなどピンクと白で統一している。簡単に言えば姫系と言ったところだろうか。

「姉さん、部屋はやりすぎですよね……。フリルとかいろいろありますし」
「うん。いつ見てもすごいお部屋だよね。ほ、本当に姫様の部屋みたい」

有紀と叶氣は、ぽかんとしながら言う。

「私の趣味ですわ。ベットか机に、お座りください」

桃奈が、そう言ったすぐ。


「じゃあベットーーーーっっ!!!! 詩羽、いっきまーーすっ!!」


 詩羽は走りの構えをしていた。

「詩羽!! 自分の部屋じゃないから…」

と秀が言った頃には、もう遅かった。詩羽は桃奈のベットに向かって走る。そして詩羽はベットに飛び乗った。飛び乗ったと同時に







バフッ!!






と部屋中に響く大きな音がした。



「桃奈先輩のベットは、ふかふか〜〜っ!!!! 飛び乗った甲斐があったっっ!!!!」
「はぁ……っ」

秀は深いため息をつく。

「ま、まあ元気ですこと」
「そうですね。人前で、あんなことが出来る詩羽さんが羨ましいです」
「飛び乗った甲斐って……固かったら無かったんだ

桃奈、有紀、叶氣の順で話す。

ふかふかで眠くなりそー。ねむ……い……。おやす、み〜……むにゃむにゃ……」




(ね、寝たぁぁぁぁああああ!!!!Σ(゚Д゚;))




秀以外は、そう思った。

「ほ、ホントに寝ちゃったよ。秀くん、起こさなくていいの? てかこれ、桃奈ちゃんのベットだよ!!」

叶氣は言う。

「大丈夫? 寝かせても」
「大丈夫ですわ。よ、よほど疲れてたのでしょうね。ハイテンションで」
「ある意味、爆睡ですよ」

有紀は冷や汗をかきながら言う。

「それよりも、私に話したいことがあるって桃奈ちゃん言ってたけど、何?」

叶氣は言う。

「あ。はいですわ。とりあえず、ベットは詩羽さんが寝てるから、机の前に座ってください。有紀、いつものお願い」
「はい。今すぐお持ちします」

 桃奈のピンク色の机の周りに叶氣たちは集まって座る。有紀はドアを閉めて、下へ下りて行った。

「本題に入る前に私の質問に、いくつか答えて欲しいのです。いいですか?」
「うん」

桃奈は深呼吸する。それと同時に、目つきも変わった。

姫様プリンセスは過去の記憶を、ほぼ忘れている状態ですわよね?」
「はい」
「では、鳴課なるかさんと合ったのは何時でして?」
「昨日の学校帰りだよ」


叶氣は言う。桃奈と秀は驚いた。

「どんな様子で」
「うまく表せないけど、なんか勝ち誇った感じかな? すごく……怖かった」
「そうですか。では、最後です。姫様が自己紹介したとき……詩羽さんの意味深な言葉に気づきましたか?
「え……。いいえ」

(意味深な言葉? そんなのあったっけ?)

叶氣は疑問に思った。その時


コンコン


とノックの音がした。

「有紀ですわね。どうぞ」

有紀はドアを開けた。

「姉さん。これでいいですか?」
「ええ。机の上に置いて」
「はい」

有紀はマフィンと少し冷ました紅茶を机の上に人数分置く。

「詩羽さんのは持ってきませんでしたけど、いいですか? 姉さんの手作りマフィンなので、お持ち帰り用に一応ラッピングしておきました」
「ありがとう。後で詩羽に渡しておく」

秀は有紀からラッピングされたマフィンを受け取る。

「へぇーっ。桃奈ちゃんの手作りなんだ」
「ええ。初めて挑戦してみたんですの。ちゃんとレシピ本を見て作りましたわ」
「じゃあ、いただきます」
「どうぞ、召し上がれ」

叶氣は桃奈の手作りマフィンを食べる。とてもおいしく、甘さが口に広がる。

「おいしいー」
「おいしい」

叶氣と秀は言う。

「姉さん。もう料理の勉強に励んだらどうです? 僕に女装をさせている暇があれば
「あら。有紀は可愛いのですから、女装は沢山させますわよ
「そう言われると、本当に嬉しくないです……」

有紀は涙目で言う。

「あ。では本題へ、いいですか? 特に姫様」
「うん」

叶氣はうなずく。

「それは…」


桃奈の過去の話が今、始まるのだ――。




⇒To Be Continued...

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