フェアリーテイル 第14話 未来から来た人 | |
作者: モモ 2010年01月20日(水) 20時12分56秒公開 ID:.YGsdf.9cjE | |
[具合は大丈夫?] 「うん。もう大丈夫だよ。」 [本当に?夕はただでさえ体弱いんだから…。無理しないでね。] 「分かってるよ〜。香織ちゃんは本当に心配性ねぇ〜、お母さんみたい。」 [当たり前よ、一人暮らしの夕のことは私にまかせればいいのよ。] 「そうだね〜。いつもありがと♪」 夜、香織は朝少しもめてしまったが、電話をして夕と仲直りした。 夕はベットに入って、ネットをしながら電話している。 [夜ご飯食べた?] 「まだ食べてないよ。ちょっと今は食欲なくて。」 [やっぱりまだ大丈夫じゃないんじゃない?私が今から家行こうか?] 「大丈夫だよ〜。明日には元気になるから!」 [ゼッタイだよ!] 「うん!」 [そういえば、どうして今日倒れたの?] さっきまでは、優しい顔で電話で香織と話していた夕の表情が、その一言で少し曇った。 「…。」 [どしたの?] 「あのね、香織ちゃんに黙っててごめんなさい。」 [?] 「実はここ数日、学校に行く途中に日向くんと思われる男の子や夕ちゃんが現れて…、それで戦っていて」 [そんなことが] 「学校に行くのが遅くなってたの」 [なんで早く言ってくれなかったの!?] 携帯越しに香織が乗り出して、話しているのがわかる。 「だ、だって、最近の香織ちゃん、ピリピリしてて機嫌悪そうだったから」 [やっぱり?ちょっと自覚はしてたんだよね…。ゴメン。迷惑かけちゃって] 「ううん。気にしないで〜。」 [でも、これからは大事なことはちゃんと言ってね。] 「うん。」 [で、戦っているって言ってたけど、どんなことがあった?] 「それが、日向くんも夕ちゃんも操られている感じで、力がパワーアップしてる感じで…」 [そっか。もう時間もないから学園長も焦ってるんだ。こっちも準備しないと] 「そうだね〜。」 [でも夕は無理しちゃだめだよ。また倒れたら困るんだから。] 「はぁ〜い。無理しないように気をつけまぁ〜す。」 [なにその返事の仕方は?ホントにそう思ってる?] 「香織ちゃんたらひどいなぁ〜。」 夜中、そんな風に二人は楽しく話していた。 「香織さん。まだ起きていたの?もう遅いですから早く寝なさいね。」 [はい。おばあさま。] [おばあさまに見つかっちゃったわ。それじゃあそろそろ切るね。] 「うん。明日も学校で〜」 [おやすみなさい。] 「おやすみ〜。」 二人は電話を切って、そのまま寝た。 Next The 15th story. |
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