ジュエルプリンセス+4 パラレル版 ヘンゼルとグレーテル
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年05月01日(土) 11時56分11秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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「えっと、そういや作者が「この森には沢山の果実があって、ゴール地点には沢山のお菓子と果実がある」んですって。でも……」
「でも?」
「あの乱暴で、いんちきで、食べ物をひたすら腐らせている魔女がいるっていう噂があって……」
「それを僕らはやっつけろと」
「ええ。もちろんジュエリーチェンジで」

 そ、そんなのあり?! いや、ジュエリーチェンジって、宝石の力を借りるんだよね? いや、いくらなんでも無いでしょー。まさかのファンタジー要素。誰もこんな展開望んでないって。

「じゃあ殺りましょうか」
「ええ、食べ物の恨みって相当怖いですから」


 そーゆー二人が怖いわ!! 最初で親に復讐とかジュエリーチェンジで魔女を殺るとか、いいいい意味わからん!!
 つかグレーテルは食欲旺盛っていうし……こりゃまた相当怖いだろうな。うむ。



 そして、二人の先輩たちはただただ歩く。お話をしながら。すると、なんかいい匂いがしてきたらしい。

「クンクンですー。これはアップルパイでしょうか」
「確かに、そんな匂いがしますね」
「とにかく行きましょう!!」

まっすぐ一方通行で二人は行く。そこはなんと



魔女の家でした。



「いんちきでもないし、噂どおりでは無いじゃない」
「ええ」

二人の声を聞き、魔女は戸を開ける。

「おやおや。お二人さん。どうしたの、よい子は寝る時間よ」

 なんと、美少女で学生魔女でした。見た感じツンデレ。黒髪のロングツインテールに緑の瞳。

「あのー。僕、道に迷っちゃって姉さんと一緒に歩いたんですが、なかなか家が見つからなくて……だから魔女さんに頼みに着たんです。今晩だけ泊まらせてください」
「くださいですわ」
「まあっ、なんて可愛いことでしょう。いいわ、今晩だけよ」

魔女は不気味な笑みを浮かべる。そうとは気づかず、二人は

「おじゃまひまーす!! さて、手洗いうがいをしてアップルパイをいただきまーす♪」
「どうぞ……ふふっ」

 ちなみに、アップルパイには危険なモノが入ってました。それはヒ素。ヒ素って危険なものらしいけど、よくわからん。お兄ちゃん、解説お願い。
 ……ヒ素は、生物に対する毒性が強いことを利用して、農薬、木材防腐に使用される。ヒ素化合物は、人体に非常に有害である。飲み込んだ際の急性症状は、消化管の刺激によって、吐き気、嘔吐、下痢、激しい腹痛などがみられ、場合によってショック状態から死に至る。
 はい、解説あざーす。人体に非常に有害なモノって、怖いよ怖い。つか犯罪だよね?
 そうとも知らず、ヘンゼルとグレーテルはパイを平らげる。その時だった。

「ううっ! おなかが……ちょっとお手洗いに行ってきますわ」
「あら、大丈夫かしら?!」
「ううっ。僕も……」

 ま、まさかの重大な事故!! ヒ素による急性症状?! お兄ちゃん、ピーポー車呼んで! 今すぐ!! 110番! (救急車は110番じゃない。 by秀)
 あ、誰か来た。美少女魔女さんだ。すっごい怖いお……。












「だぁれがヒ素を入れただと?」
「ひぃっ!! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。冗談です、冗談!!」
「まったく!! ヒ素なんて、そんな危険なモノなんて入れないわよ!! そんなことしたら犯罪モノでしょう?! 読者が怖すぎて、このウィンドウを閉じたりしたかもじゃない!! 全く!!」



美少女な魔女は、そういい残して去ってしまった。ふぃー怖い怖い。

「ふぅ。お腹が冷えたので、少しお手洗いに行ってたのですわ」
「僕もです」


 なーんだ。ヒ素じゃなかったんだ。てっきりヒ素かと。あ、魔女が怖い怖い。とにかく話を進めましょう。
 おなかいっぱいにアップルパイを食べさせて、二人は寝むくなりベッドに入りました。もう深夜です。
 そして、二人が寝たころ。そこには魔女の黒い手g…








バンッ!!!!!










と勢いよくドアを開ける音がした。



「預かってくれてありがとう。魔女さん」



ななななななんと!! そこにはヘンゼルとグレーテルの母がいるじゃないですか!

「アップルパイ食べたら寝たわ」
「ありがとうね。本当に。頼りになる〜」
「別に。ナレーターは後で大きなかまどに入れてやる……」

 ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。ホントにごめんなさいorz

「そういや、よく迷わずに来れたわよね」
「えっとー……ジュエリーチェンジの有効活用ルビーで変身して、森の木に火をつけて火事を起こして、サファイヤで水のワザを使って消した。そして記憶はお兄さんに

 何その犯罪!! しかもよく童話でジュエリーチェンジを使ったな!! 森の木に火をつけて火事を起こして消して、って……最狂の最悪な犯罪だ。つかお兄さんを使って、記憶消したのはすごい。なかった事にしてることって……やっぱ姫様グロいよグロい。




というわけで






ヘンゼルとグレーテルは無事、両親の元へと帰りましたとさ。



「そういえば、宝石とか持って帰れなかったですわ。ガッカリ」
「そうですよねぇ」


やっぱりグロい童話だと、あたしは実感したよ。ヘンゼルとグレーテル。




Fin






⇒To Be Continued...

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