ジュエルプリンセス+4 パラレル版 ヘンゼルとグレーテル
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年05月01日(土) 11時56分11秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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ヘンゼルとグレーテル。エリ○ク・カ○ル作……え、違う?


気を取り直して……。


 むかーしむかし、あるところにグレーテルとヘンゼルという姉弟がいました。二人とも、すごく可愛い姉弟。ヘンゼルは茶髪でピンクの瞳、そして胸がでかい。グレーテルは可愛くて、女の子のような外見をしています。仲は、たぶんいいですけど、ヘンゼルはグレーテルにいじめられたりしました。

「ちょっと待ってください! なんでそんな内容を変えるんですか!」
「女装して、有紀ゆうきいぢめてるのですわ! 決して「いじめ」ではないのですわ!」

 あ、二人からなんか言われたけどスループレイ。まあそんなことはいいとして、二人の家は貧しい……くない家庭でした。
 あるとき、二人はくらーいくらーい森の前に連れて行かれました。両親は

「ヘンゼル、グレーテル。すごく辛いけどお別れになるの」
「嫌ですわ!! どうして偉大なお母様とお父様……いえ姫様プリンセス日向ひなたくんと別かれる事になるんですの?!」
「もう、私たちは疲れたの……」

おおーっと! お母さんの疲れた宣言!! これは二人に精神的な大ダメージ!!

「そうですか、僕は姫様たちに愛されてなかったんですね。トホホ……」
「そうじゃないんだけど……とにかく、パンはあげる。じゃあね、二人とも」

 お母さん、華麗な涙を流し走り去っていく。まるでシンデレラのような。あ、別の話になってしまうか。その後を追うようにお父さんも走る。
 ちなみにパンはホカホカ、出来立て。おいしそー。後で姫様にねだって、作ってもらおうかな。あたしの分も。
 でも二人は、すごく落ち込んでいた。

「とにかく僕たちは、愛されてなかったんですね」
「……を」

桃奈先輩はうつむいて何かを言う。

「え」
「今、あの二人に復讐の心が芽生えましたわ! ユルセナイ……!!」

 ヘンゼルの復讐の心。すごく……怖い怖い怖い。最高に怖い。つか、ヘンゼルに復讐心ってあったのか? 予想GAYの展開。ヘンゼルはおびえているが、

「姉さん、帰ったら僕が女装しますから、復讐はしないでください」

グレーテルの前にひざまずいて言う。おおっ、萌えた。

「まあっ!! 有紀ったら〜。帰ったら女装を沢山してくれるのですわね♪ わかりましたわ。じゃあまず、どうしようかしら。ココはパンくずを落としましょうか」
「え、でもそれじゃあ食料が…」
「そうですわよねぇ。もったいないですわよね。原作を読んでみたんですけど、もったいないですわ〜とか思ったのですよ」

 グレーテルは原作を、どのように捕らえているのでしょうか。不思議すぐる。とにかく二人はしゃべりながらふかーい森を歩いていく。
 本当は二人とも、わかっていた。この森を通れば、もう二度とココには戻らないと。





⇒To Be Continued...

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