生徒会的灰かぶり姫 童話の裏側シリーズ
作者: なぁび   2010年04月29日(木) 19時27分11秒公開   ID:/dxzQ0Wmf36
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 はじまり、はじまり。



 昔々あるところに美しく(?)て優しい(?)ちびの巻き毛の女の子がおりました。

 悲しいことにその子は早くに母親を亡くし、父親は娘のことを思って二度目の結婚をすぐにしました。
 こうして新しいお母さんとお姉さんが出来たわけです。


 ところがそろいもそろってこの継母と姉は意地悪で、自分の娘よりもきれいな女の子のことが気にくわないようです。
 ……なんでばついちなんかと再婚したのでしょう、このお父さん。


 「ちょっとシンデレラ! まだほこりが残ってるじゃないの」
 「きったね……じゃなくまったく汚いんだから。ほんとににくらしいにくらしい」
 「えっと……だめです、奏実さんが可哀想ですいじめられません」


 一人役になりきれてない人が居ますが、とりあえず話を進めるとして。

 辛い仕事はとにかく灰かぶり――まあイコールシンデレラという意味なんですが――に押し付けておりました。
 なぜ灰かぶりと呼ばれているかというとお姉さんたちが風呂に入らせてくれなかったため頭にはかまどの灰がいつも積もっていたからです。

 それでもシンデレラは誰よりも可愛いのでした。


 「……毎日してることだからそんなに苦ではないけどなぁ、家事なんて」




⇒To Be Continued...

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