ジュエルプリンセス＋７　生まれる前から。

作者： 夏姫 みの   2010年08月16日(月) 19時35分27秒公開   ID：pKbqOpuK9mo

【PAGE 1/6】 [1] [2] [3] [4] [5] [6] 「〜♪ 〜♪」 　ここは、無重力の空間。そして白紙みたいな真っ白の世界。そこに、一人の少女が鼻歌を歌いながら散歩をしていた。 名前も、わからない。 自分が人間かもわからない。 言葉も、少々あいまいで。 　でもそんな少女は、散歩している途中に一人の少年とであった。彼女が口にしたのは 「……同じだね」 とどういう意味で同じか、わからない言葉。 「え？」 少年は聞き返す。 「おなじだね。私たち」 「どういうこと？」 「私たちは―――― きょうだい として生まれてくるんだって」 「きょうだい？」 「そう、きょうだい」 二人が話しているその光景は、幼い子見たいな感じだ。 　確かに、少女と少年は似ている。髪色も雰囲気も性格も、なんとなく似ている。「姉弟《きょうだい》」みたいに。 「よくわからないけど、ずっといっしょにいられる？」 「うん。ずっと、いっしょ」 「ずっと……」 ずっと―――。 ⇒To Be Continued...

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