ジュエルプリンセスMiracle 第13話 黒百合と黒薔薇
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年04月06日(火) 14時26分26秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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おっはよーい!! の、よよいのよいっ!!!! 五十嵐いがらし兄妹、ココにさんじょー!! ……ってあれ? 今日は姫様プリンセスが早いね。何しんみりしてるの??」

元気で明るい詩羽しうが、生徒会室に入ってきた。

「詩羽、空気読んで」
「ごめんなさいねー、KYで。あたしは、しんみりした空気がホント苦手だから」
「あ、詩羽ちゃん、しゅうくん。おはよう」

叶氣かなきが話しかけてきた。詩羽は

「おっはよー!! 姫様、今は日向ひなた先輩が敵でも、いつかは戻るから、ね?」
「ありがとう、詩羽ちゃん。励ましてくれて、嬉しいよ」

 叶氣は笑顔になる。詩羽はホッとするが、秀は叶氣が作り笑いということに気づいていた。

「姫様……」
「大丈夫、秀くん。私は大丈夫だよ」
「……わかった」

秀は言う。詩羽は

あれれれれれ〜〜〜〜〜〜????? もしかしてさーさー。あ、姫様はココにいてて」
「え、うん」
「んじゃ、お兄ちゃん。少し来てもらうよっ!!」

詩羽は秀の裾を引っ張る。

「どこ行くつもり?」
「ついてこればわかるわかる」

(不安だ……)

秀は思った。仕方なく、詩羽の後についていくしかない。そこでついたのは。



ガラッ……。



「五十嵐兄妹の恋愛会議!!」

 詩羽は一人で盛り上がってる。ここは一年生の教室。朝一なんで、ガラリとしてる。

「また下らないことでも、やらかすつもり?」
「下らなく無いもん! まともだもんね!! つかお兄ちゃん、恋してるでしょ?
「……」

秀は黙る。

「ほーらやっぱりだっ!! 態度でわかる。それに…」
「やめろ!!」

秀の声が響く。これには詩羽もビックリ……どころが

「でもま、お兄ちゃんにも出来たのね。恋人さん。正直ちょっとビックリだよ。そんなに人前で喋らないお兄ちゃんが。……お兄ちゃん。あたしはね、恋を下らないで片付けるのが気に食わないの!!
「だから?」

秀は冷たく返す。詩羽は戸惑う。

「だから……だからそのっ!! 恋は下らないものじゃないの!!!! 人間、誰でも「ああ、この人綺麗だな」とか「かっこいいな」とか絶対思うよ。お兄ちゃんはさ、ちょっと自分に否定気味だよ。もっと自分の気持ちに正直になろうよ


詩羽は真剣な眼差しで秀を見る。まるで氷の女王みたいだ。


「……偉そうでごめんね。妹の立場だけど。じゃ、戻ろう」
「詩羽にしては、珍しくいいコト言うんじゃない」
「まね〜♪」



五十嵐兄妹は生徒会室に戻った。





⇒To Be Continued...

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