ジュエルプリンセスMiracle 第11話 悲しい再開
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年03月15日(月) 17時50分16秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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今日の生徒会室はシーンとしていた。




「んでー。日向ひなた先輩……ミス・ジュエルプリンセスの記憶忘れたのー?」



詩羽しうように問いかける。

叶氣かなきという名前は初耳だけど。てかお前、敵だろ!!


「敵?」


空上そらかみ姉弟、叶氣が同時に言う。五十嵐いがらし兄妹は、はっとする。


「……今は、言えないの。ね、お兄ちゃん!」
「あ、ああ」

そう秀が言った時に、詩羽は息を吸う。

「でも日向先輩が敵だとしても、最初は優しい先輩だったハズ。太陽みたいな明るい先輩のはずなのに、敵……。あたし、正直言ってこんなの嫌い。でも……あたしは




相手が先輩だろうと戦闘のときは容赦なしだからねっ!!




 いつもはハイテンションな詩羽だが、今はビシッと言い切る。珍しく叶氣たちの前で。

「別に。どこからでもかかってきていいけど」
「ふーん……そなんだ! でも知らないよ? 知らないよ?

詩羽は瞳を輝かせる。その瞳はキラキラしてるが、どこが不気味だった。

「何が?」


「先輩が傷ついても知らないよ? あたしは知らないよ?」


 「知らない」
と言う言葉を四連発も繰り返した詩羽。これが相手に「忠告」となったのだ。叶氣たちは頭にハテナマークを浮かばせているが、詩羽はキラキラな瞳だったのだ。







――実はこの時、叶氣たちは気づいて無いが、悲劇はもうすぐ目の前だったのだ。








⇒To Be Continued...

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