ジュエルプリンセスMiracle 第10話 自分とサラと星空と
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年03月07日(日) 14時04分00秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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その頃、日向ひなた家は。





よう!!」
「お父さん、お母さん」

 無事、陽は自分の家に戻ってきた。父も母も大騒ぎだ。

「今まで何処行ってたんだ?」
「友達の家。宝石の力を使いすぎて気絶して、中々目が覚めなかったらしくて……とにかく心配かけてごめん」

 もちろん、このことは嘘だ。作り話だ。本当は鳴課と一緒に居た。え? 詳しくだって? それは皆様のご想像にて。

「とにかく……よかった!! 本当によかった……!! 明日から学校に通えそう?」
「ああ。なんとか。じゃあ課題とかしてくる」

 陽は、そう言って二階に上がっていった。




**




「なんか……大事なことを忘れている気がする」



 陽は課題をしながらつぶやく。時計の針がもうすぐ午後7時を指そうとしていた。たまには息抜きも必要だ。窓を開け、ふと空を見上げる。今日は星空だ。星がキラキラと輝いてるが、陽はどこか寂しそうに感じた。


「大事なこと……」


(本当に大事なことを忘れている気がする。心に、ぽっかりと大きな穴が出来た感じ。そういや、詩羽しうが言っていた宝石の姫様ジュエルプリンセスって……?)


陽は疑問を持ちながらも、窓を閉めて課題に手をつけた。











謎を残したままで。
















***
























次の日の朝。陽は、いつも通りに学校へ行く。


「久々に皆と会えるんだな」


陽は楽しみにしていた。数日ぶりの学校だ。
 その時、前を歩いていた少女の綺麗な茶髪が、そよ風にゆれる。陽は呆然と立ち尽くす。


「……? なんか変な感じがする」


と小声で言った瞬間、少女は振り向いた。











「えっ……?」











その時、二人は悲しい再開をしたのだった。













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⇒To Be Continued...

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