ジュエルプリンセスMiracle 第7話 明かされていく謎 〜後編〜
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年02月12日(金) 21時55分11秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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「そう、なんだ……。じ、じゃあ、コレがようが私を好きになったキッカケ?
「それとは違います。関係は少しありますが、別になりますね」

有紀ゆうきは、そう言うと紅茶を一口飲む。そして話を続ける。

「でも、少し関係は見えてきたはずですね。最初は二人とも、恋心は芽生えてたと思うんです。でも告白やプロポーズみたいなものはしてないですから、浮気とかではないとは思うんですけどね。最後、二人の恋は成り立たなかったんですよ」

 叶氣かなきは言葉が出ない。話についてはいけるが、なんか混乱してきそうな感じだ。それを聞いてる桃奈ももなしゅうは、うなずいたりしている。


「でも、それで鳴課なるかさんは叶さん……姫様への嫉妬で今の状況に陥った……と思います」


これが結論のようだった。

(姉さん、後はお任せします)
(わかりました。お疲れ様、有紀)

 これは空上姉弟特有のテレパシーだ。テレパシーなので、外見は話していないように見えるが、空上姉弟は心の中で通じ合っているのだ。

「でも日向ひなたくんを、わざわざ連れ去った理由がわからないのですわ。直接姫様と対決をして……な感じでもいいですのに」

桃奈は深く考える。

「僕もそう思う。鳴課だったら、姫様に直接攻撃してもおかしくはないから……」

と秀が話してるとき、叶氣は別のことを考えていた。












――全て……私が悪いんだね……。















私が普通の女の子だったら、こんなことは無かったんだよね?

私が普通だったら……。










そしたら、皆を巻き込まなかったかもしれない。

皆が自分の命に変えるまで戦ったりしなかったハズだったかもしれない。










戦いで死んだ有理ちゃんも

嫉妬に狂った鳴課ちゃんも









私がいなければ……皆……
















皆――……。










「姫…………ま……姫さ……ま……姫様プリンセスっ!!」
「ほへ?」
「大丈夫ですか? ボーっとしていらしたので」
「あ、うん。大丈夫だよ」

 叶氣は桃奈に笑いかけて言う。叶氣にとっては作り笑いだが、桃奈たちは気づかなかった。

「とにかく最新の注意を払うべきですわね。また鳴課さんは……いつ私達を狙ってくるかわかりませんので」




桃奈のこの言葉で、約2時間にも及ぶ会議は終了した。






⇒To Be Continued...

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