ジュエルプリンセスMiracle 第5話 悪夢と黒薔薇
作者: 夏姫 みの   2010年01月24日(日) 12時00分02秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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ようの家の前についた叶氣かなきたちは、ピーンポーンとインターホンを鳴らす。


「はーい」

陽の母(?)の声がした。



ガチャッ……


「あら、貴方達は陽のお友達ね? それに宝石の姫様ジュエルプリンセスさんも」
「え、私のこと知ってるんですか?!」


(私ってそれほど有名だったの?!)


と叶氣は思う。

「お伺いしています。寒いでしょう。中へどうぞ」
「あ、ありがとう……ございます」

桃奈ももなは驚いた感じで言う。




















「貴方達はパワージュエルを持っているのよね」
「え、あ、は、はい。何故わかるんです?」
「強い気配がしたから。……昔、私は宝石の女王様ジュエルクイーンの「使用人」でしたから」

「ええっ?!」



 これには皆驚く。特に叶氣は、自分のお母さんの元 使用人だったので、それなりに驚いていた。


「でも女王様と使用人という全く違う立場だけど、姉妹のような感じだったの。……それでいろいろパワージュエルのことだとか教わってもらった」
「え……だ、だけど、なんで今は使用人ではないんですか?」

有紀ゆうきは質問する。

「それは私のことを思ってくださって、私を使用人からはずしたの。……詳しいことは今は言わないけどね」
「そう、なんですか」

桃奈は言う。

「……さて、このお話はコレぐらいにしておいて。陽のお見舞いで来たの?」
「あ、はい」


そう叶氣が返事をした時。
















「……実は陽が昨日からいないの。何処を探し回っても全然いない」








叶氣たちは信じられなかった。








「でも、一つだけ手がかりはある。あの黒薔薇をみてわかったわ。……黒百合くろゆり家の仕業だってね」







「え……」






 叶氣は初耳だ。黒百合が1年前の哀瑠あいると、1学期の哀梨あいりと全然別の人がいたからだ。でも考えていくうちに、叶氣は驚いた。





鳴課なるかちゃんの仕業?





と、思ったのだ。あの意味深な言葉に、闇に染まった笑顔。それに前の桃奈の事件も……鳴課だ。それに鳴課が黒百合家とは叶氣にとっては初耳なのだ。

「黒薔薇は黒百合家の仕業って宝石の王女様がおっしゃってましたので、戦闘の時になった時はくれぐれも気をつけてね」

陽の母は言う。

「わかりました。……今日はコレで帰ります」
「そう、ごめんね」
「はい」



桃奈は言う。そして、陽の家から出た後





























「これで姫様に、溜め込んでいた謎を話すことが出来ますわ」




「えっ?!」













叶氣は驚いた。






「……そして、お話を始めますわ。私の家で」




(え? え? 意味が……わからないよーーー!!!)


叶氣は思った。








⇒To Be Continued...

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