ジュエルプリンセスMiracle 第5話 悪夢と黒薔薇
作者: 夏姫 みの   2010年01月24日(日) 12時00分02秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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「あ、姫様プリンセス!!」
桃奈ももなちゃんと有紀ゆうきくん!!」

 叶氣かなきは手を振る。今の時間は10時1分。少し遅れたが、空上姉弟は気づいていないようだ。

「あれ? しゅうくん詩羽しうちゃんは?」
「まだ着て無いですわ。詩羽さんからのメールで「大丈夫」って書いてありましたんで」
「そうなんだ」

その時

「ごめんっ!!!! 遅れて!!」

 詩羽と秀は息が荒い。息が荒いところも、カッコイイとかカワイイとか生徒会以外の人は思うのだろう。

「大丈夫? 詩羽ちゃん、秀くん」

と叶氣は聞いた。

「大丈夫……」
「うん。大丈夫だよ」

秀と詩羽は答える。

「どうして遅れたんです?」

2人が息を整えたところで、有紀は聞く。

「……遅れた理由は、詩羽が何色の服を着るか迷ってたから」
「お兄ちゃんも手伝ってくれなかったんだもん!」
「女性のファッションには、あまり関心が無いから」

秀は、ぴしゃりと詩羽言う。

「イマドキの男の子は、女性ファッションにも関心を持たないとダメなの!! 女の子だってメンズファッションの雑誌とか、見てる人いるもん! ね! 桃奈先輩!!」

涙目の詩羽は桃奈に聞く。

「え、ええ、まあ。有紀がいますしね」
(っていうか、なんで私に当たるんでしょうか……?)


桃奈は言いながら、そう思った。

「と、とにかく行こうよ、ね?」
「そうですわね」





叶氣は陽たちの家に向かった。












だがこの時、陽がいないことを叶氣たちは知らなかったのだ。




































「ちゃんと話したから、大丈夫かな」

 今の叶氣より少し大人びた未来の叶氣かなきは言う。ココでは叶氣(未)と表しておこう。ちなみに(未)=「未来」を指している。

姫様プリンセス!! ご無事でよかったですわ。それから、私達から見て過去の日向くんとは、お話できました?」

桃奈(未)が言う。

「うん、状況は本人にちゃんと話した。あ。可愛かったよ、過去の陽も。なんか全然違う。若いなぁ〜って思った」
「ちょっ……それ言ってないって疑いたくなるじゃねーか」

叶氣(未)は苦笑し、陽(未)も言う。

「でもさ、王子様のキスじゃなくて、お姫様のキスだよね。プリンセスキスってかわいい!」
「ですわよねぇ〜! もう、そこら辺にあるドラマとか本とかじゃ無い位に素敵でしたもの」
「……あの、話についてけないんだけど。読者さんもね」
「大丈夫だよー。きっと思い出せるから。あ、読者さんはクライマックス直前でわかるよ!!」

こそっと女性陣だけで話す。男性陣は頭に?マークを浮かべていた。




「でも……大丈夫かしら。嫌な予感だけがする」



叶氣(未)は青い空を見ながら言った。







⇒To Be Continued...

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