ジュエルプリンセスFlash 第11話 姉弟のカタチ | |
作者: 夏姫 みの [Home] 2009年12月03日(木) 20時35分35秒公開 ID:I3pQytENAQc | |
「弟君……何をしてるの…?」 「たぶん…何かを思い出してるんだと思うよ」 「えっ?」 「きっと、 「 陽は小さく微笑んだ。 「姉さんっ!!」 「? 何?」 ――今、この思いを言う。操られている姉さん…わかってください……。 「姉さんのこと……。ずっと暮らしてましたが、最初はあまり好きではありませんでした。今でも少し好きじゃないです」 有紀は真剣に言うが叶氣たちは。 「なっ……有紀?」 「有紀くん、ちょっ…それって……」 「美しき姉弟というイメージが、たった今バラバラに砕けたわ」 陽、叶氣、由梨の順で言った。 「女装とかやられて散々ですよ!! やりたくないのにやらされたり……あの時はもう、泣きたいぐらいでした」 「だから?」 有紀は空気を勢いよく吸う。そして 「でも僕……そんな姉さんがいなくなると、すごく悲しいです。 とっても……悲しかったです。 だから… 姉さんがいないとダメなんです!! 優しかった姉さんが敵になるなんて……そんなの嫌です!!」 「有紀……甘えないで。私は私ですもの」 一生懸命に言う有紀に、冷たく返す操られている桃奈。その時の桃奈は、まるで「氷のような人」になっているようだった。 「……空上姉弟は「桃奈姉さん」と「僕」がいないと成り立たないんです!!」 「今更になって、そんなこと言わないのですわ!!」 「姉さんは……僕の一番「大切な人」です」 有紀は桃奈を強く抱きしめた。 ――自分を信じる……。 それはキセキを起こす。 起きると信じてる。 だから…お願いです。 元に戻ってください――…… 「有紀……?」 正気に戻りかけている桃奈がいた。かすかな声で有紀の名前を言った。 「姉さん……?」 The miracle happened. ――奇跡は起きた―― 「姉さん……元に戻ってください」 有紀は涙を流して言う。 「私は…どう…した…ら…?」 「そのままでいいです。僕が、その黒い宝石を壊しますから」 有紀は桃奈の胸にある黒い宝石に指を刺す。 「リーフステッキ」 有紀が小声で言う。 「リーフ…フラッシュ!!」 眩しい光が、桃奈を包む。 「眩しいっ!」 「なんて輝かしく、暖かい光なの……っ」 叶氣と由梨は言う。 光がなくなった後、桃奈は下に落ちていった。だが、有紀が見事にキャッチした。 そして、叶氣達はジュエリーチェンジを解いた。 ⇒To Be Continued... |
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