ジュエルプリンセスShinig 第22話 別れ、そして
作者: 夏姫 みの   2009年08月31日(月) 10時13分55秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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 秀くんが引っ越すとのことで、私たち生徒会は引越しの準備を手伝っていた。

「ここでいい? 秀くん」
「そこでいい」

私はダンボールを置いた。

「ふーっ…暑いね……。何℃だろう?」
「34℃」

 淡々としゃべる秀くん。でも秀くんのこんなしゃべり方ももう、しばらく聞けなくなっちゃうんだよね。

「34℃かー。秀くんは平気?」
「大丈夫。姫様プリンセスは?」
「私はタオルがあるから大丈夫だよ」
「そう」

私と秀くんは、ほぼ同時にダンボールを持った。

「よいしょっと……。これ、結構重いね」

ずっしりとした重さが叶氣に伝わってくる。それを見た秀は

「変わる?」

と言った。叶氣は一瞬驚いた。

「大丈夫だよ。へーき!! それに……秀くんが引っ越すから、コレぐらいの重さは我慢しないと」
「……そう。ならいいけど、無理はしないで」
「うん。ありがとう」






――大丈夫。ありがとうね――








叶氣は心の中で、もう一度お礼を言った。










⇒To Be Continued...

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