私のスクールデイズ 番外編 光のようで違う少女
作者: 菜月 実乃  [Home]   2009年10月04日(日) 15時19分40秒公開   ID:I3pQytENAQc
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――職員室



「ありがとう。白咲しらさきさん」

担任の真理亜まりあ先生が、にこにこしながら言う。

「あ、はい。ちゃんとお渡ししておきました」
「副会長にしてよかったわ。これからも期待してるね、白咲さん」







ドクン……






き、たい?









「これからも期待してるよ。君のフルートは凄い」
「僕も同じく。期待してるね、白咲しらさき ゆいさん」









ドクン……










やだ……!!



「どうしたの? 白咲さん」
「――いえ。なんでもないです。では、私は教室に戻りますね」
「ええ」
「では、失礼しました」



私は、職員室のドアを閉めた。その時の私は、息を切らしていた。


「はぁっ……はぁっ…………」





期待……期待……期待しないで……っ!!!







「2位か……期待はずれだったよ。1位かと思ったのに」
「期待を……裏切られましたよ」









「やめて……やめて……!!!」




ドクン、ドクン、ドクン……




心臓のオトが加速する。
そして私は勢いで、学校の裏庭に走った。







⇒To Be Continued...

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