ジュエルプリンセスshining 第20話 時空を超えて
作者: 夏姫 みの  [Home]   2009年08月28日(金) 13時20分58秒公開   ID:I3pQytENAQc
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「戦いのハジマリよ!!」
由梨ゆりちゃん!!」


由梨ちゃん、来てくれたんだ……。


「しばらくは私が姫様あのこの代わりとして、やってくわ。ね、しゅうも同じでしょ?」
「な、なんで僕の名前を」

 これには叶氣かなきたちもおどろいた。しかも呼び捨てということは、親しいかもしれないということだ。

「だって去年、同じクラスだったでしょ? やっぱり、味方するのね」
「それは去年のこと。今は今」

 お、同じクラス?! あ、そっか。確か二人とも、ブラックローズ学園に通ってたんだよ、ね? じゃあ、知っててもおかしくないよね。


と叶氣が思った時だった。


「ダークシグナル!!」


哀梨が攻撃してきた。だが、由梨がバリアーを張った。

「ブローディアウィング!!」

 攻撃もした。効いたかもしれないが、哀梨はまだまだいけるようだ。叶氣も不安そうに、戦いを見ていた。








――今の私は本当に宝石の姫様ジュエルプリンセスなの?――







叶氣は戦いを見て思った。









宝石の姫様って、ただ見てるだけなの?











……なんだか力になれなくて悔しい。












これが本当に宝石の姫様? ちがう……!! 宝石の姫様は――姫様は……!!!!








 その時、3つ目の宝石が目覚めた。そして、とてもまばゆい光をしていた。その光を見て皆は驚く。
 叶氣は、まぶしくて目を閉じた。そして目を開けた瞬間、どこかに飛ばされていた。











…………?? ここは?



胸騒ぎがする。私、前にもここに来たことが…ある!!










「――叶氣?」

よう……さん?」


 思わず「さん」付けしてしまった。だって、大人だもん。ということは…ココ、はもしかして……





過去?!





 じゃあ、私は過去に飛ばされたの? なんで……?? しかも、前はジュエリーチェンジしてたけど、今回は……してない。制服のまま。それに意識もちゃんとしてる。夢でも幻覚でもない。
 どうなってるの?

「あ、貴方はもしかして…子供の時の私だよね!!」
「ほんとだ。懐かしい」

大人の女の人(=私)と大人の男の人(=陽)は明るい声で言う。

「……急に過去に飛ばされて……」
「過去? ここは未来よ」









未来??!!






 じゃあ、意識とかジュエリーチェンジしてなかったのも、未来だからってことになるの?!






叶氣は頭が混乱していて、理解ができなかった。







その時







「……? き、消えかかってる?」
「……そっか……もう行っちゃうのね。過去向こうへ」
「今の叶氣は体力をかなり消耗してるし、それなりの力しか付いてない。だから……その分、いる時間が短い」

 未来の陽と叶氣は寂しげに言う。なんで、私が体力を消耗してるのか、わかるのだろうか? 足もなぜか治っていた。

「じゃあね、過去の私。そして……














いつか、また会える日まで」












叶氣は未来世界から、一気に過去の世界に行った。その時、まばゆい光を放った。






「ジュエリーチェンジ!! シャイニング ムーンストーンエンジェル!!」





 急に叶氣は変身した。後ろに天使の羽みたいなのがついていて、レオタードみたいなふわふわっとした金色が混ざってる白い衣装。そして、青白く光る、ムーンストーンのペンダントみたいなのがある。
 叶氣は優しい瞳をして、こう言った。



「哀梨さん、私は貴方のやり方が間違ってると思うのです。それに、貴方は本当はお姉さん思いの…







優しい人だから……」




陽たちは叶氣の言ってることが、よくわからなくなかった。




                                             つづく


あと作者のお知らせとか……。



⇒To Be Continued...

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