意地っ張り子猫シッターさん☆ばーじょんりたーんず!
作者: なぁび   2009年08月01日(土) 13時17分10秒公開   ID:sw0xlSukK4E
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 みなさん、どうも。

 俺は咲島家次男、咲島さきしま 李玖りくです。

 この度、長い年月を経て(?)、俺は不覚にもこの、柚木ゆずき ゆえを否が応でも好きになってしまったようで。


 「先輩♪待って下さいよ♪」
 「嫌だ!」

 今、まさに恋人たちの追いかけっこはくちゅうのとうそうげきを繰り広げているのであります。

 「なんでですか♪…あ、先輩ツンデレなんですね♪」
 「勝手に理由をつけて納得すな―――――――っ!!」

 あぁ、自分からあんな行動をしたとはいえ…人前でべったりとかホント、嫌なんだよ。なんか、人目が気になるし、何より恥ずかしい。

 でも、俺、いい奴だと思うんだよね、月のこと。















 「…海?」

 ちりーん♪と涼しげな音を立てて生徒会室の窓辺の風鈴が鳴る。
 
 「はい♪仕事仕事で先輩休んでないじゃないんですか。だから休憩がてらどうですか?」

 こういうところは、月のいいところ。でも、きっと…。

 「…あと、デートに持って来いじゃないですか♪」
 「やっぱりな…どうせお前のことだからそんなことだろうと思ってたよ。露出度高いだの、でも人前だから体になんか痕でもつけとこうとか思って…」
 「…あ、先輩はそういうのが好きなんですね! いいですよ、俺独占欲強いし…」

 やべぇ、思いっきし墓穴掘った…。自分の発想が怖い。

 「待った! 待った! ここではちょっと!」

 とは言いつつも、心のどこかには楽しみな自分が…いないこともない。












⇒To Be Continued...

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