危険な香りのSweet heart☆ 〜甘い罠にご用心!〜
作者: なぁび   2009年06月16日(火) 15時00分57秒公開   ID:ErIA4.LxNGM
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 「ちょっとぉ〜仕事がしづらいんだけど…」

 「お前の仕事は俺にこうされてるだけでいいんだよ。だから仕事、今日くらいいだろ?」

 「よくないよ…もう、陽ったら〜」

 終始照れっぱなしの叶氣。
 ふと遠くへと目をやると、

 「姉さん、ここなんですけど、どうすればいいでしょうか?」

 「あ、あぁそこでしたら…」

 仕事を熱心にやっている桃奈と有紀がいた。 










 そして仕事も一段落したところで。


 「そ、そういえば陽くんは惚れ薬を飲まされたって聞いたのですが…叶氣さんはどこでそれを?」

 有紀が聞いた。

 「も、もしかして…魔術書みたいなのがこの学校の図書室に?ど、どこにあったんですか?それとも魔法使いなのですか?!」

 「姉さん、何興奮してるの…?」

 「え、っとそれはねぇ…」

 叶氣は口ごもった。

 「もしやハ○ー・ポッ○ーのようにそういう学校があって…ダイ○ゴン横丁やノク○ーン横丁のようなところが存在するのでは?!」

 「姉さん…妄想しすぎですよ…ていうかどこからそんな発想が…」

 「あの〜…そうじゃないの。たしかにあったら面白いけど」

 「言えないようなことなのか?」

 俺が聞くと、叶氣は違うけど、と小声で言った。

 「あの、実はね、陽にあげたチョコなんだけど、

































 媚薬なんて、もともと入ってなかったの!」










 
 ――はひ?



 「入ってなかった、んですの?」

 「う、うん…ちょっとした冗談で…そしたら陽がこんなになっちゃって…どうしようと思ったよ。雑誌にあった普通の作り方で作っただけなのに、私何か変な物入れたかな、とか思っちゃったよ…」

 「あぁ、そういうことだったんですか。おかしいとは思いましたが…」




 
何ですと―――?!!





 「…え?つまり俺は、言葉に暗示にかかってたっていうこと…なのか?」



 「「「そういうこと(だよ)(ですわ)(ですね)」」」


 「な、ななななー!!」

 「あっ、陽!」

 俺はその場にいられなくなって生徒会室を飛び出した。向かったのは屋上、屋上に着き雪を両手いっぱいにすくうとそれを自分の顔にぶっかけた。

 「なー!!自分で自分が恥ずかしー!!」

 俺の叫びは、灰色の空に空しく響いた…。








   











 
☆ちなみにその後☆



 「このケーキ、賞味期限だいぶ前だから食べない方いいよ?陽の好きなのだけど…」

 「賞味期限…ねぇ…」

 「…陽?あの、これは本当よ?食べたらお腹痛くなるよ…?きっと…」



 陽くんは、微妙に人間不信になりました。 … by 有紀





 
ちゃんちゃん♪








■作者からのメッセージ
はい!甘めの小説です…私にしてはw
でも季節外れだし、しかもバレンタインですwどうしてもオチが欲しかったので…
しかし陽くんがちょっと?可哀想になっちゃいました!人間不信になっちゃいましたね!
ちなみに私は今、短編集を作ろうと思っています
話に入りきらなかったネタやどうしても書きたかった話などがあるので…
そこで、何か要望がございましたらどんどん言ってください!いろいろと盛りだくさんな内容で行きたいので…
では、よろしくお願いします…です<m(_ _)m>

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