フェアリーテイル 第1巻
作者: モモ   2009年06月14日(日) 14時41分41秒公開   ID:.YGsdf.9cjE
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 のなか ゆうのちいさなぼうけん☆



静かな昼下がり。そんな時にちょっとした事件が起こりました。





「おかーさん!おやつたべたい!」

「もうちょっと待っててね。もうすぐ唯ちゃんがお菓子が買って帰ってきてくれるから。」

「うんっ!おねーちゃん、はやくかえってこないかなー♪」

こんにちは!わたしは4さいの、のなか ゆうです!
さんじまえにおかしをかいにいったおねーちゃんが、かえってきません。
はやくかえってこないかなー





―10分後

「はやく、おやつたべたいなー」

「もうちょっと帰ってくるわよー」

「わかったー!」




―20分後

「おねーちゃん、まだかなー」

「おかあさんが遊んであげるから、いい子で待ってようね。」

「うんっ」




―30分後

「おねーちゃん、かえってこない。」

「きっと、もうすぐよ!」

「そうかなー」

「あっ、おかあさん電話だから、ちょっと待っててね」

「むぅ…。そうだ!おかあさんがあいだに、おねーちゃんをさがしにいこう!」





―公園

「おねーちゃんはどこかなー?あっ、ひなた!」

「おー!ゆうじゃないか!」

「ひなた、わたしのよびすてにしたでしょ」

「そういうゆうだって、よびすてにしたじゃないか。 まぁいいか。それで、ひとりでどうしたんだ?」

「おねーちゃんがかえってこないから、さがしにきたの」

「さっきまで、ゆいとあそんでたけど……そういえば、おつかいにいくとかいってたぞー」

「そーなんだ。ありがとー!ひなた!」

「ゆいとあえるといいな!」

「うん!」





―幼稚園

「あら、唯ちゃんの妹さんじゃない!」

「おねーちゃんのせんせい!ねぇ、おねーちゃんしらない?」

「そういえば、おつかいに行くって言って、ここを通ったわよ」

「ほんとー!ありがと、せんせい!」

「気をつけてねー!」

「はーい!」





―そのころのお母さん

「お母さん、電話終わったわよ! って、いない!ゆうー!どこにいるのー!」





―商店街

「さかなやのおっちゃん!」

「はいよー!今日は1人かい?」

「うんっ。おねーちゃんをさがしにきたの」

「唯ちゃんなら、さっきここに立ち寄ったぞ!」

「どこにいくっていってた?」

「そうかー!ありがとー!おっちゃん!」

「おう!気をつけろよー!」

「うんっ!」





―スーパー

いらっしゃいませー


「おねーちゃんはどこかなー。あっ、ひなたのおかーさん!」

「あら、ゆうちゃん!1人でおつかい?」

「ううん。そーじゃなくて、おねーちゃんをさがしにきたの」

「そういえばさっき、ゆいちゃんをレジで見かけたわよ」

「どこにいるの!」

「おばちゃんが、お母さんに聞いてあげようか?」

「うん!」

「もしもし。いつもお世話になってる、ひなたの母ですー。今、優ちゃんとスーパーで会ったんですが…。あっ、そうですか!はい、じゃあここにいますね!」

「どうだった?」

「お母さんが迎えに来てくれるって!」

「ほんと!」

「だから、おばちゃんと待ってようね!」

「うん!」





―家

「2人ともなにやってるの。いろんな人に迷惑かけて。」


「ごめんなさぁーい…」

「優はお母さんが目を離しちゃったからしょうがない部分もあるけど。でも、唯はいけないことしちゃったよね。」

「うん。」

「もうしない?」

「うんっ!」

「これからは気をつけてね!」

「はーい!」





おつかいを忘れて遊んじゃった唯と、お母さんが電話中に勝手に外に出ちゃった優。
いけない事をした2人だけど、そのあと、おかしを仲良く食べました。

おしまい☆




⇒To Be Continued...

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