意地っ張り子猫シッターさん★Ver6
作者: なぁび   2009年05月25日(月) 20時25分56秒公開   ID:muVbOcHJuVA
【PAGE 1/2】 [1] [2]






 …ご想像がつくかと思いますが、現在、俺、咲島さきしま 李玖りくはものすごく悩んでいるのであります。
 それはなぜか。…そう、この、

 「李玖せんぱ〜い♪」




 柚木ゆずき ゆえという存在がどうやったら俺に興味をなくしてくれるかにだ!!





 


 










 「先輩、どこ行くんですか?また生徒会室ですか?僕も手伝いましょうか?」
 「結構です。遠慮します。だからお帰り下さい」
 「1人より2人でやった方が早いじゃないですか!時間もたっぷり出来ますし!」
 お前の言う時間=俺と過ごす時間か?…?
 …今の俺の思考がちょっと怖かった。完全に流されてねぇ?
 「遠慮しなくってもいいのにっ!オレ李玖先輩の頼みなら何でも聞くよ!」
 「じゃあ今すぐに俺の目の前から立ち去れ」
 「…なーんだ?そんなこと?」
 はひ?今、こいつなんて…?
 そんなこと?今、俺の目の前で…?予想外だぜ?そんな答え…。
 「…お前…?」
 「じゃあこうすればいいんだっ!?」
 月がとった行動。それは。
 「ここなら先輩の目の前じゃないもんねぇ♪後ろだもんねぇ♪」
 俺の目の前から消えて俺の後ろから抱きついてきたのだった
 


 …どこぞの小学生みてぇな発想すんじゃねぇ!!



 「離れろ!ここ学校!」
 「もー先輩ってば、照れやなんだから♪…ま、そんなところも可愛いけどね♪」
 そんなセリフをさらっと言えるお前がすげぇよ。物好きめ。
 なんだかんだ文句を言いつつもさらっとこいつと一緒にいることを拒みはしない俺。今だって生徒会室にすんなりと入れてしまった。
 「さて、仕事仕事…」
 俺は机の上に積んであるプリントの前に座った。(この野郎、会長の前の机に置きやがって)
 「先輩、やっぱり手伝いましょうか?それ、日が暮れても終わりませんよ…」
 「終わらせるんだよ…」
 月は俺の隣に座り、勝手にプリントを束ねていく。
 「あ、こら!」
 「こういうのは2人でやった方が効率いいんですよ…はい」
 プリントを束ねながら月は言った。
 たしかにこれは2人でやった方が効率はいいけどな…。

 その後も月は何も言わず…ただただひたすらプリントを束ねて俺に渡してくれた。いつものように抱きついてきたりとか、そういうことは1回もなかった。










⇒To Be Continued...

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集