とりぷる☆風邪っぴき子猫
作者: なぁび   2009年05月24日(日) 23時32分16秒公開   ID:EwcnCl4eQxI
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 「瑠姫が38,3度、遥が38.4度、李玖が38.6度…」
 全員の熱を測り終え、母は冷えピタを取りに行く。
 「3人そろって風邪…1人でさえも大変なのに…」
 部屋を出てから母はポツリつぶやく。
 この三つ子は、好みは多少違えどこういう時だけはいつも同じだ。そこは困る。
 簡単な食事と、風邪薬と冷えピタを持って部屋に戻ってくると、ハモって三つ子がこう言った。
 「「「ご飯要らないー…食べたくない」」」
 「だーめ!食べないと治らないんだから!」
 とは言いつつも3人とも布団から起き上がる気配はない。母はふぅ、とため息をつき
 「じゃあ瑠姫、口開けて?」
 時間はかかるものの1人ずつ食べさせていくことにした。
 これはこれは本当に時間がかかるもので、少量ずつしか食べないし飲み込むのにも時間がかかるし…そんなこんなで悠に1時間以上かかってしまった。

















 「はぁぁ…」
 やっと三つ子たちを寝かしつけて息をつく。
 たしかに自分の子供はかわいい。瑠姫も、遥も、李玖も。
 ただなんでこういうタイミングだけ一緒なのだろう…。苦労も3倍なのである。
 「まぁ、午後からは助っ人が来てくれるからいいか…」
 ほっとしたところで母はそのうち、うとうととその場で寝てしまったのだった。






 が、そんなつかの間の幸せ?も三つ子のとりぷるの泣き声攻撃によってすぐに現実に引き戻されるのであった…。









⇒To Be Continued...

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