千羽鶴-三章 千羽鶴 -(薄桜鬼二次創作 平千 SSL) | |
作者: 林檎頭巾 2011年11月12日(土) 14時57分20秒公開 ID:sTYIRFezUnY | |
誰かが私の頬を触る。それで、目が覚めた。 私がゆっくりと目を開けるそこには―― 「平助…君……?」 幼馴染の平助君がいた。夢を見ているのかな…… そう思った私は以前見た夢のように、彼に向かって両手を伸ばし、その頬に触れる。 「夢じゃ…ない……」 思わず呟いていた。 「ああ、オレだ。悪ぃな、起こしちまって」 平助君は苦笑して、彼の頬に置かれた私の手をそっと握る。 何故だか、涙が溢れて来た。私は彼の手を離して、ゆっくりと起き上がった。そして、彼をぎゅっと抱く。 「千鶴……?」 「本当は…会いたかったの……平助君」 私は涙声で言った。こんなことを、言うつもりではなかったのに。 これ以上、私は何も言えずに泣き続けた。平助君の胸に顔を埋めて。 彼の存在を感じながら―― ⇒To Be Continued... |
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