Dragon Killer PAGE2:特別訓練ノ幕開ケ
作者: ちびハチ公   2012年06月03日(日) 06時09分02秒公開   ID:x8n57DsTGZg
教育期間も終わり、新隊員達はそれぞれの部署・図書館に配属された。
 郁以上の化け物、という事で関東図書隊の中に知らない者はいない、と言われるほど有名な宮元良は図書特殊部隊に配属された。郁と手塚以降八年間出なかった新隊員での抜擢だ。
 
 
 そして、その宮元も混じった奥多摩での集中訓練が始まった。
 
「すごいな、宮元さん」
宮元の撃った的をみた小牧は軽く溜息をつく。「入隊した頃の手塚と同じ、いやそれ以上かな」
 周りで撃っていた隊員も宮元の的を感嘆の声をあげて見ている。
 その的には、狙いである東部の中心に穴が一つ。そして、その穴の向こうに弾痕がある。
 「初めてで全弾同じ場所に命中するなんて、滅多にないよ。宮元さんはやっぱり人間じゃないよ」
「まぁ、私は龍殺しですから」
宮元は満面の笑みで自分に付けられた異名を引っ張り出した。
 「そういえば、宮元さんって握力何キロあるのかな?ライフルであれだけ安定してるから相当あると思うんだけど」
宮元が全弾撃ち終わっていたので、小牧と宮元は雑談に入っていた。
「あぁ、50キロは超えますよ」
その一言で他の隊員が一斉に宮元の方に振り向いた。一番奥で撃っていた隊員まで振り向いている。
「50キロって、両腕の合計?」
「いえ、片腕の平均です。普通じゃないですか、戦闘職種なんですから」
満面の笑みで言った宮元に全員が青ざめた。
 「君、本当は男子隊員だったりしない?」
小牧が苦笑しながら尋ねると、宮元は頭を振り、「それは無いですよ」と笑いながら否定した。
■作者からのメッセージ
握力50キロって…お前は男か宮元良!

これからどうなっていくんだか…って三話目の原稿消えた?!よしどうにかしよう!

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