しゅごキャラ!キュンキュン 第十四話「歌唄、久しぶりの登校」
作者: My heart egg   2015年08月02日(日) 16時46分22秒公開   ID:y.W.qTLzo2E
しゅごキャラ!キュンキュン14

新しい登場人物

尾上咲夜 聖騎士学園女子中等部3年A組。ディフェンダーの一員でキャラ持ち。しかもリーダー。

下松明美 本名尾上明美。聖騎士学園女子中等部3年F組。ディフェンダーの一員でたまごは持っているが…

藤田健(たける) 聖騎士学園男子中等部3年A組。ディフェンダーの一員でサブリーダー。もちろんキャラ持ち。

川平航一 聖騎士学園男子中等部3年C組。ディフェンダーの一員。
まだたまごを持っていない。

カトレア 咲夜のしゅごキャラ。闇の力を秘めたキャラなため、暴走することがあり、キャラなりにも響く。

ツルギ 健のしゅごキャラ。こちらも闇の力を秘めているが、健が上手く力を制御している為、キャラなりに響かず、強い力を出せる。

第十四話「歌唄、久しぶりの登校」
歌唄「……今日も一人なのね」
誰もいない日黒家。もちろん光一さん、ひかりさんは仕事。光輝と煌君は学校。幾斗も高校だ。歌唄は今日も三条さんの電話を待つ。歌唄はいつも早起きだが、今日は遅くまで眠ってしまい、もう十時前だった。そろそろ三条さんから今日の予定を言われるはずだ、そう思っていた。しかし、電話が掛かってこない。
歌唄(まさか、夏カゼ?)
歌唄がそう思った時、三条さんから電話があった。内容は……
三条「カゼひいちゃったから、今日は活動無理」
というものだった。案の定だと思った歌唄は自室に戻り、ベッドに倒れ込んだ。
歌唄(高校に行ってもいいけど、今日は中学校に久しぶりに顔を出そうかな……)
そう思った歌唄は飛び起き、クローゼットから制服を取り出した。
三ヶ月ぶりに着た。そして学校に電話をかける。
??「お早うございます、聖騎士学園です」
歌唄(あれ?聞いたことのある声ね)
歌唄「もしもし、月詠歌唄です。今日は久しぶりにそちらに伺いたいと思いますが、よろしいですか?」
??「はい。どなたに御用ですか?」
歌唄「中学校の時の友達です。ディフェンダーにいるのですが…」
??「わかりました。彼らに伝えておきます。では、失礼します」
歌唄は電話を切った。
歌唄(あの声、幾斗に似ていたわね。でも幾斗は高校のはず。ま、行ってみれば分かるわよね)
歌唄はそう思いながら、鍵を掛けた。
聖騎士学園は男子部と女子部に別れ、さらに、初等部、中等部、高等部に別れる。クラスはAからFまであって、それぞれの生徒の学力でクラスが決まる。歌唄は昨年は中学校生活中、ずっとF組で、去年もF組だった(歌唄はアイドル活動の方で忙しかった為、学力が落ちていた。だからF組)。中学校生活中は勉強は大変だったが、学校生活はとても楽しいものだった。今から会う友達との付き合いがその一つだった。
聖騎士学園は聖夜学園とは反対方向にある。その為、聖夜学園に行く時以上に歩くことになるが、歌唄にとっては全く苦にならなかったため、歩いてから十五分くらいで着いた。校門の前で待っていたのは、二人の男子生徒と、二人の女子生徒だった。
皆「お久しぶりです。先輩」
歌唄「皆、久しぶりね」
明美「せんぱーーい!会いたかったよーー」
会って早々、歌唄に飛びついたのは下松明美。歌唄からよく可愛がられるキャラだ。
咲夜「明美、先輩潰れてるじゃん。離れなさい」
明美「えーー」
歌唄「いいのよ咲夜。私も明美に会いたかったから」
明美「さっすが先輩!」
そう言って明美は抱きしめるのを強くした。それをやれやれと見ていたのは、明美の姉、尾上咲夜。クラスも3年A組で成績優秀。
健「まぁ、僕らも大変だったね、特に明美のことで」
航一「そうだな。明美がな」
明美「ちょっとフジケン、それに航一?なんであたしなの?」
航一「なんででしょー?」
そう言って明美をからかっているのは、川平航一。たまごはまだ持っていないが、力だけは四人の中で一番。航一の隣にいるのは、藤田健。たけると呼ばれることはあまりなく、皆からはフジケンと呼ばれるが、正義感は強い。この四人は、ディフェンダーという生徒会の様なもので、聖夜学園のガーディアンと同じものだが、誰がどんな役かは決められていないが、リーダーは咲夜、サブリーダーは健がしている。
咲夜「今日は音楽活動はなかったんですか?」
歌唄「えぇ。マネージャーが夏カゼになったの」
咲夜「あぁ、それは仕方ないですね」
健「咲矢、三時限目の授業に遅れるよ?この話はまた生徒会室で」
明美「えー、もうちょっと居たいよーー」
歌唄「また後でね、明美。さて、イル、エル。生徒会室で待ってなさい」
イル「オッケー、また後でな歌唄ー」
エル「歌唄ちゃん…私場所忘れたんです。ピンチなんです」
歌唄「全く、ならイルを追いかけなさ………無理よね」
歌唄とエルは遠くに飛んでいったイルを見て、ため息を吐いた。
カトレア「心配しないで!」
ツルギ「拙者らが案内しよう」
歌唄「あなた達は?」
カトレア「はじめまして!咲夜のキャラのカトレアです」
ツルギ「健のキャラのツルギと申す。以後宜しく頼む」
歌唄「えぇ、よろしくね。良かったわねエル。それじゃお利口にしてるのよ?」
エル「はいです!」
そう言ってエルは、先に飛んで行ってしまった。
カトレア「あれ?普通逆よね?」
歌唄「ごめんなさいね。あの子、マイペースだから」
健「ツルギ、早く行かなきゃじゃない?」
ツルギ「そのようだ。ではまた後ほど」
そう言って、カトレアとツルギも行った。
歌唄は皆に、教室に行こうと言った。しかし、前方から走って来る青年とカトレアとツルギを見て、歩こうとした足を止めた。
歌唄「幾斗!?どうしてここにいるの!?」
明美「月詠先生がどうかした?」
歌唄「先生!?どういうこと?」
幾斗「話は後だ!×たまが大量に現れた!ディフェンダー出動!」
歌唄「こんな時に!?」
歌唄が驚いた時、皆は×たまのいる方に向かった。
歌唄(イルもエルもいない時にどうしろっていうのよーー)
歌唄は今日登校しなくても良かったかもしれない、と後悔した。
■作者からのメッセージ
第一話、100人突破!ありがとうございました!
これを記念して、この夏休みは、スピンオフ作品を二つ書きます!
第一弾は、歌唄視点!七月は今週終わりましたが、七月に歌唄が久しぶりに登校するという作品です。そして皆さんお気づきかと思いますが、咲夜と明美の関係もこの作品で分かるようになります。次回をお楽しみに!
しかし、私情により、一週間執筆が出来ません。なるべく早くにお届けしますので、何卒、よろしくお願い申し上げます。

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